プログラミング系ブログ

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プログラムやパソコンパーツ関連のことを、まったりと解説したり、しなかったりするブログです。

UNIXコマンドの使い方その1 - ls, cd, pwd

4月に入って大学、会社などで初めてUNIXコマンドを使う方も多いのではないでしょうか? UNIXコマンドはいろんな種類がある上に、ファイル管理などをCUIベース(文字のみ)で行うのは何をやっているか分からなくなることが多いのではないかと思います。

初ブログ記事として、そんな困ったUNIXコマンドの使い方について、少しずつですが、なるべく分かりやすく説明していきたいと思います。

ls コマンド

まず、ls コマンドについて説明します。

ls コマンドはディレクトリ(フォルダ)中のファイルのリストを表示するコマンドになります。

ディレクトリを明示的に指定しない場合には,カレントディレクトリ(現在の作業ディレクトリ)についてファイルのリストを表示するようになっています。

下の表のようなコマンドオプションが存在します。

オプション 意味
-a 隠しファイルを含む全ファイルの表示
-l ファイルの日付など詳細な情報を含む、long formatでの表示
-R ディレクトリ内の全てファイル及びサブディレクトリのファイルの表示
-F ディレクトリと実行ファイルとを区別して表示

 

コマンドオプションは表のものが代表的なもので、他にも存在します。

その他のコマンドを知りたいときは、

ls --help

と打てばコマンドオプションの一覧と説明が表示されるので忘れてしまったときや、その他のオプションを知りたいときに便利です。

ちなみに、この"--help"オプションは他のUNIXコマンドでも使えます。

 

 

 

cd コマンド

次に cd コマンドについて説明します。cd コマンドは、change directory の略で、作業を行うディレクトリを変更するコマンドになります。

cd の後ろにディレクトリ名を指定することで移動することができます。

ディレクトリを指定する際に用いられる表記については以下のようになります。

記法 意味
~ ユーザーのホームディレクトリを表す
./ 現在のディレクトリを表す
../ 一つ上の階層を表す "/" は省略することもできる
- 1つ前に操作していたディレクト

 

cd ~ または cd のみでホームディレクトリに移動することができます。

例題として、ホームディレクトリで作業中に、
ホームディレクトリの下の「TEST」ディレクトリに移動したい場合であれば、

cd ./TEST/

とすることで移動することができます。

pwd コマンド

pwd コマンドを使うことにより、現在のカレントディレクトリの絶対パスを表示することができます。

ファイルやディレクトリを指定するパスには、絶対パス相対パスがあります。

絶対パスは、大元となるルートディレクトリからの位置で表すものです。

相対パスは、カレントディレクトリなどの基準となるディレクトリからの位置を示します。

普段は相対パスを使う方が多いと思いますが、一発で移動したい場合や、どのディレクトリからでも移動したいなどという場合に絶対パスを使います。

 

次の記事では、ディレクトリを作ったり(mkdir)、削除したり(rmdir)を説明し、ディレクトリやファイルを操作する練習も行いたいと思います。