プログラミング系ブログ

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プログラムやパソコンパーツ関連のことを、まったりと解説したり、しなかったりするブログです。

WiFi ルーター BUFFALO WXR-6000AX12S [WiFi 6 + 有線 10G LAN] のレビュー

読者の皆様、いつも記事を読んでいただきありがとうございます。 暑くて雨の多い季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。

今日は、BUFFALO (バッファロー) の Wi-Fi 6 + 10G LAN 対応ルーター WXR-6000AX12S を買ってルータの入れ替えしてみたので、筆者が個人的に思った、良かった点、良くなかった点などを書いてみたいと思います。

Wi-Fi 6、10G LAN なんかオーバースペックすぎるからという方は、単純に読み物として?お楽しみください。
なお、本記事では初期設定の詳しい方法などは割愛させていただきます。

はじめに

まず Wi-Fi 6 対応ルーターが必要になった経緯ですが、筆者の iPhone 8 が絶不調になってしまったので iPhone 13 に買い替えたのが事の発端です。 iPhone 8WiFi 5 まででしたが、iPhone 13 は WiFi 6 に対応しており、ついでに iPad Air も勢い余って買ってしまったので、ルータも新しいやつが欲しい...!となって我慢できずにルータまで...(笑...)

そういう経緯で買ったのが BUFFALO の WXR-6000AX12S というわけです。

この製品、後ろに WXR-6000AX12S/D とか WXR-6000AX12S/N とかついている別バージョンっぽい商品がありますが特定販売店向け商品で、中身は全く同じ商品らしいです。
筆者はDがついてるやつがたまたま?安かったので、D付きを買いました。

届いた箱を開封すると、以下のような内容物が入っていました。
本体、電源コード、説明書、10G LAN 用の CAT 6A のケーブルですね。あ、写真は台座を既につけてあるので、台座もついてきます。

本体の右と裏側、そして左は写真のようになっています。(拡大してご覧ください)

本体裏にはセットアップカードが入っていますが、写真では隠しています。
少し見えずらいですが、写真左 (本体右側) の LAN1 と Internet (青色) が 10Gbps の端子になっており、Internet が WAN 側です。 他の LAN は 1Gbps 用のポートとなっています。

また、背面には壁掛け用の穴があるので、壁に木ねじなどを打てば、壁掛けも可能です。 1.6 kg もあって結構重いので壁掛けできるか、落ちてこないか心配でしたが、一応、筆者の家では通常通り壁掛けしても特に問題なく使えております。

初期設定は説明書に詳しく設定方法が書かれていました。

レビュー

大きさ

この WXR-6000AX12S を語る上で欠かせないのが、まずは大きさだと思うので大きさから。はっきり言ってだいぶデカいです。
筆者が買い替え前に使っていたルータは NECAterm WG 2200HP というルータでしたが、それと WXR-6000AX12S を比較してみると明らか 3 ~ 4 倍近いサイズ比です。

寸法は、300×195×75mm ※本体のみ(アンテナおよび突起部除く)と書かれています。筆者が実際に測ってみたアンテナ、台座、突起物込みの大きさは、写真のようになりました。
最初からデカいんだとわかってても実際来たらだいぶデカいです...(笑)
見た目がメカメカしくて筆者は好きですが、これを許容できる置き場所が用意できるかは各家庭によって異なると思われますので、あらかじめの置き場所チェックは必須と思われます。

速度比較

1 Gbps 環境下での速度

無線と有線の速度について、買った WXR-6000AX12S と 元々家にあった NECAterm WG 2200HP を契約しているネットワーク回線 1 Gbps の環境下で、購入した iPhone 13 などを使って比較してみました。ただし、計測した時間帯が1 ~ 2時間程ずれているので参考程度にお願いします。
まず、壁掛けしたルータ直下での速度比較です。(撮影した時は気が付かなかったのですが、PCモードとスマホ用のモードがなぜかごっちゃになっていますが、お許しください。)

iPhone 13 での比較 (ルータ直下)
ダウンロードはあんまり変わりませんが、アップロードの速度はかなり上がっていますね。

次はルータから少し離れた居間での速度です。

iPhone 13 での比較 (居間)
ダウンロード負けてる...。でもアップロードの速度は 2 倍以上に上がっていますね。

1階の壁にルータを掛けていると、2階の部屋ではこんな感じ。

iPhone 13 での比較 (2階の部屋)
離れると速度差が大きくなってきます。

お次はトイレ。

iPhone 13 での比較 (1階トイレ)
家のトイレはタイル張りですが、障害物がある場合にも WXR-6000AX12S の方が速そうです。

iPhone 13 は WiFi 6 (ax) に対応しているので、WiFi 5 (ac) までしか対応していない家のノートパソコンでも居間で測ってみました。

WiFi 5 (ac) まで対応のノートPC
WiFi 5 (ac) までしか対応していないパソコンでも少し速くなりました。なんかやたら速いな...。

WiFi 6 (ax) に対応しているノートパソコンでは、

WiFi 6 (ax) 対応のノートパソコン
しっかり速くなっていますね。

有線の速度もデスクトップ PC (マザボ ASUS PRIME Z370-A)で測ってみました。

デスクトップ PC (ASUS PRIME Z370-A)
有線は WXR-6000AX12S の圧勝です。

10 Gbps 環境下での速度

WXR-6000AX12S 購入後しばらくたってから、契約している回線を 1 Gbps ベストエフォートから、10 Gbps ベストエフォートに変えました。(どれだけ速いか試したくなった) ついでに 2 階の自室にLAN ケーブルを引き込む工事もしてもらい、10 Gbps の有線 LAN が来たので、速度を測ってみました。

ここで、ASUS PRIME Z370-A の LAN 端子では 1 Gbps までしか出ませんので、デスクトップ PC を 10G LAN に対応させるため BUFFALO の 10 GbE 対応 PCI Express バス用 LAN ボード LGY-PCIE-MG2 も買いました。

ロープロファイル用のスロットカバーも入ってます。

LGY-PCIE-MG2

ケース内がパンパンなので、入るか心配でしたが、薄くてこんな細いところにも入りました。

マザーボード
注意点としては PCI Express x4 スロットが必要なので、x4、x8、x16 のいずれかのスロットを使用する必要があるところでしょうか。マザーボードのスロットが開いているかの確認は必要ですね。

話が逸れましたが、契約しているネットワーク回線 10 Gbps の環境下での WXR-6000AX12S の速度を載せます。まずデスクトップの有線 LAN から。

デスクトップ PC (有線)
ダウンロード速い!爆速です。

次に、以前の記事で書いた無線 LAN カード TP-Link Archer TX3000EWiFi 6 での速度も測ってみました。 dpcblog.hatenablog.com 筆者の部屋が2階にあるので、速度をちゃんと図るために 1 階にデスクトップ PC を下ろして計測した結果が以下の写真です。

TP-Link Archer TX3000E での速度
WXR-6000AX12S との距離が近いなら TP-Link Archer TX3000E も WiFi 6 の実力が十分発揮できていますね。

最後に、iphone 13 でも測ってみました。

iPhone 13
iphone 13 でもかなりの速度が出ます。1 Gbps 越えで普通の有線を超えてます。

個人的に思う良かった点・良くなかった点

速度と大きさは書いた通りですが、BUFFALO の WXR-6000AX12S を買ってみて、個人的に思った、良かった点、良くなかった点を以下に箇条書きで書きます。

・良かった点

  • 電波が強くなった
  • アップロードが速くなった
  • 推奨される同時接続台数 36 台と多い
  • 有線 LANも 10G が使える
  • 10G 回線にすると無線 1 Gbps 越え!
  • アンテナを動かせるのでいろいろ試せる

・良くなかった点

  • 本体のサイズ (もう一回り小さければ)
  • 回線環境も 2 ~ 10 G にしないと最大限の恩恵は受けられない
  • 無線 LAN 引継ぎ機能がうまく動作しなかった (結局手動で設定した)
  • はじめは勝手に再起動して困った (でも直った)

以上が良かった点、良くなかった点になります。

補足1

無線 LAN 引継ぎ機能がうまく動作しなかった点について補足しますと、ほとんど説明書の通りにやれば大丈夫なのですが、ここに少し罠?がありました。というのも筆者の環境では WXR-6000AX12S の無線引っ越し機能を使って設定を引き継ぐと、5 GHz 帯と 2.4 GHz 帯の SSID が同じになってしまうという症状が出たので、結局手動で設定する羽目になりました。

しかし後で気が付いたのですが、最初 WXR-6000AX12S はファームウェアが工場出荷時のバージョンになっており、最新ファームウェアへのバージョンアップにより無線引っ越し機能もパワーアップするようなのです。なので無線引っ越し機能を使って設定を引き継ぐより先に

  • とりあえず電源を入れてテキトーに設定し、ファームウェアを更新
  • 初期化
  • 無線引っ越し機能により設定引継ぎ

という流れにすれば設定を引き継げたのではないかなと思います。お試し下さい。でもできなかったらごめんなさい!

補足2

再起動の件についても補足しますと、WXR-6000AX12S によくある現象のようですが筆者の環境では直りました。具体的には、下の写真のように AUTO と MANUAL というボタンがあるのですが、こいつがポイントでした。

左側のスイッチ
これを AUTO にしていると「インターネット@スタートを行う」という回線を自動判別してくれるモードになるのですが、どうも筆者の環境ではコレが良くなかったようで、MANUALモードにして Internet 設定から自分で「DHCPサーバーからIPアドレスを自動取得」にすると再起動は収まりました。PPPoE の回線で契約している方は、「PPPoEクライアント機能を使用する」にするところですね。
インターネット設定
ネットでは無線設定の「強い干渉を受けた時に回避する」あたりをいじれば直ると書いてありましたが、筆者の環境では違ったようです。皆さんも再起動で困ったらお試しください。

補足3

WXR-6000AX12S に搭載のセキュリティソフトがカスペルスキー (ロシアのセキュリティ会社) なのも、今はマイナスポイントですが、ライセンスコードを入力しない限り大丈夫とのこと。詳細は以下の BUFFALO のお知らせページに載っています。そもそも個人宅のルータにセキュリティソフトが必要なのか...。まぁ、Windowsにセキュリティソフトがあれば大丈夫です。
弊社ルーター搭載セキュリティサービス「ネット脅威ブロッカー」に関するお知らせ | バッファロー

NEC との簡単な比較

この BUFFALO の WXR-6000AX12S を買うとき、同クラス帯の製品である NECAterm WX6000HP と迷ったのですが、NEC の WX6000HP には有線の 10Gbps 対応のポートが WAN / LAN 切り替え用で 1 つしかないのに対し、BUFFALO の WXR-6000AX12S には、WAN 側に 1 つ、LAN 側にも 1 つあるので、10G ポートを試してみたくて筆者は BUFFALO のものを選びました。でも 10G の有線 LAN がいらない方はアンテナの向きを調整する必要の無い NECAterm WX6000HP も選択肢としてはありかもです。

無線 LAN の性能的にはどちらもあまり変わらないと思いますが、BUFFALO WXR-6000AX12S の利点は、

  • 自分でアンテナの向きを調整できること (電波の強いエリアを作れる)
  • AOSS が使えるのでボタンを押して簡単に接続できる (NEC のWX6000HP にはらくらく無線スタートが無い)
  • 本体に USB ポートがあるので USB メモリなどを簡易 NAS として使える
  • WAN 側も LAN 側も両方 10Gbps で使える

一方、NEC Aterm WX6000HP の利点は (持ってないのでアレですが)、

  • アンテナ内蔵型なのでアンテナの向きを調整しなくて良い
  • 小型 (約51.5(横)×215(幅)×200(高さ)mm (突起部/スタンド除く))
  • 軽い (約0.9kg)
  • 最大消費電力が WXR-6000AX12S より 5W 程低い

といったところでしょうか。他はたぶん体感上あんまり変わらないと思います。筆者は WAN も LAN 側も両方 10Gbps で使えることに重きを置いて選びました。 詳細な仕様は、各メーカーホームページでご確認ください!

一応リンクを貼っておきます。

WXR-6000AX12S : Wi-Fiルーター : AirStation | バッファロー

Aterm WX6000HP | 製品一覧 | AtermStation

WXR-6000AX12S は、Amazon のレビューにものすごく詳しくレビューを書いている人がいるので気になっている方は一度じっくり Amazon のレビューも見てみるとよいと思います!(笑)

おわりに

どうだったでしょうか...?
以上で WiFi 6 対応ルーター BUFFALO WXR-6000AX12S のレビュー?は終わりになります。久しぶりに記事を書いたので、なんだかまとまりのない文章になってしまいました...(笑)
個人的には今手に入るルータの中で最高スペックの商品なので満足度は高く、メカメカしい見た目も気に入っています。この記事がルータの検討をされている皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

Shark(シャーク) コードレススティック掃除機 CS200J

お久しぶりです。いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。寒い毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

すごく久しぶりですが、今日は先月買って便利だった Shark(シャーク) の コードレススティック掃除機 CS200J について書こうかなと思います。 興味がお有りの方はお付き合いください。

Shark

Shark は正式な社名は,SharkNinja (シャークニンジャ) で

アメリカのボストン郊外に本社を置く家庭用フロアケア、そしてキッチン家電を開発し提供するリーディングカンパニーです。 Shark(シャーク)はアメリカでシェアNo1※1の掃除機メーカーで、北米有数の家電用フロアケアブランドです。またNinja(ニンジャ)も、アメリカでシェアNo.1※2の小型キッチン家電ブランドです。」(shark 公式HPより引用)

とのこと。

特にコードレススティック、ハンディ、スチームモップ、ロボット掃除機などに力を入れており、2020年には家電量販店において充電式ハンディクリーナー市場で販売シェアNo.1となったようです。

まぁぶっちゃけ売れ筋みたいでしたので、筆者も使い勝手良いならどうかなとなったわけです。

コードレススティック掃除機 CS200J

そこでフローリング用コードレススティック掃除機 CS200J を購入しました。

色はルビーレッドとノルディックブルーの2種がありますが、筆者はノルディックブルーを購入しました。

筆者は掃除機を何台も所有しているわけではないので吸引力などはお見せできませんが、 ちょっとしたパーツの脱着や使い勝手などを書いてみます。

ではまずは外観です、写真上部が本体で、下部がドックと付属品です。
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ドックの写真赤枠のくぼみに本体がハマるようになっています。 f:id:dpcblog:20220211221953j:plain
縦におけるので場所を取らず便利です。正直地震で倒れるのではないかと不安でしたが、筆者の掃除機は今のところ震度3程度では一度も倒れていませんのである程度は大丈夫なのだと思います!たぶん。

次にパーツの種類と脱着についてですが、各パーツは分離できるようになっています。
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各部分には赤枠で囲んだ部分にボタンやつまみのようなものがあって、押したりつまんだりしながら引っ張ると抜けるようになっています。 最初は意外とわかりにくいですが、慣れると別に普通にできるといった感じですね!特にめんどくさいとかもありません。 むしろ短くすれば軽い (1 kg以下) ので階段やちょっとした机の上の掃除がむっちゃ楽です!

この取り外しのおかげで、別のアタッチメントが取り付けできるようになっています。
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左から順番に、布団用ノズル、マルチノズル、ブラシ付き隙間用ノズルとなっています。マルチノズルは家具などの上に使う用みたいですね。
写真では本体に直に装着してますが、長い延長用のパイプの先にもつけられるので、ソファの隙間とかにも差し込めます。これが意外と便利なんですよね。特に隙間ノズル。

またブーストモードがあって、写真赤枠部分のボタンを押すと吸引力が強くなるモードになります。
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風車みたいなのが、ブーストモードのマークで、点の方の 3 つは、電池残量を表しています。 サッシや段差などで役に立ちます。ただし押しっぱなしでないとブーストしてくれませんので注意。

ごみ捨ても簡単です。写真のように本体上部のボタンを前に押し込むとパカっ!とゴミが出てくるので、ゴミ箱もしくはゴミ袋で受ければ一発でごみ捨てできます!ちょー便利!
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ただしあまりに簡単にできるので疲れているときなど、掃除中に間違って押してしまい、ごみを床にぶちまけたことが数回あります...。(笑) 単純に操作ミスですが、ぶちまけても、またもう 1 回吸えば大丈夫です!(笑)

掃除機のお手入れも割と簡単です。 f:id:dpcblog:20220213145721j:plain
ゴミを捨てた後に、赤枠の部分のボタンを押せばカップが外れます。オレンジのフィルタとカップも外れるので、こびりついた汚れをふき取ってあげればOKです。 これは汚れがカップにこびりついた時だけやればよいと思います。あと筆者はやったことがありませんが、洗剤無しの水のみでの水洗いができるようです。説明書に書いてあります。

最後にバッテリーも取り外しできるので複数個別売りのバッテリーを購入すれば、充電済みバッテリーと入れ替えて連続稼働時間を延ばせます。バッテリーのつまみを掴んで引き抜けばOK。 最初コツがいりますが、2、3回やればできるようになりました。 f:id:dpcblog:20220213141622j:plain

下の写真のようにドックには充電台がもう一つあるので、掃除機本体に差したままのバッテリーとは別に充電が可能です。つまり同時に2個充電できます~。
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ただし、CS200J は1個しかバッテリーが付属してませんので、別売りのバッテリーを買う必要があります

ちなみに、カーペットなどの掃除に向くマルチフロア対応の上位機種 CS401J だとバッテリーはあらかじめ2個ついているようですね。

CS401J は、「ブラシレスパワーフィン」っていうのがヘッドについていて、髪の毛などをこそぎ取って掃除してくれるようです。 また、ミニモーターヘッドというのもついていて、「高速回転で汚れや髪の毛を取り除く」らしいです。 とはいえこちらの掃除機とアタッチメントは筆者は持ってませんのでご参考までに。

CS200J 、CS401J の連続稼働時間はどちらもバッテリー1個で、ハンディ: 20 分、コードレススティック: 12 分、ブーストモード: 8 分でバッテリー 2 個だとその倍の時間です。 充電時間は約3.5時間とのこと。使い切らずに充電することが多いので、概ね3時間弱です。

まとめ

良かった点

CS200J を筆者が使ってみて感じた良かった点を以下にまとめます。

  • 普通に吸引力があるので、ブーストモードじゃなくてもほとんどのゴミを吸ってくれる
  • 電池持ちは意外と悪くない (12 ~ 20 分)
  • ハンディにするとむっちゃ軽い
  • 階段の掃除にかなり役立つ
  • 机の上のゴミが手軽に吸える
  • ちょうど良い吸引力 & 吸い口のサイズで、誤って大事なものを吸う心配がほとんどない
  • 隙間ノズルがほんと便利
  • 縦におけるのでさほど邪魔にならない
  • 充電ドックから出すのも、しまうのも簡単なので気軽にさっと掃除機がかけられる
  • コンセントに差さなくていいの最高

良くない点

CS200J を筆者が使ってみて感じた良くなかった点を以下にまとめます。

  • いざという時のブーストモードは押しっぱなしにする必要がある
  • 取り外しの時勘違いして、たまにゴミを床にぶちまけてしまう
  • 稼働時間に対して、充電時間が長い
  • アタッチメントは便利だが付け替えがめんどくさい
  • 延長用パイプをつけたまま階段掃除するとさすがに重い (1.5 kg)
  • CS401J の「ブラシレスパワーフィン」を搭載したヘッドは別売りしていないので、後から追加できない
  • 充電ドックに差したままでアタッチメントの付け替えができるが、かなりコツがいるのでムズイ...

おまけ

音が気になる方もいると思うので、載せておきます。
[通常状態]

[ブーストモード]

おわりに

以上、コードレススティック掃除機 CS200J でした。
本記事はこれで終わりになりますが、どうだったでしょうか...?筆者が昔買った安いハンディタイプの掃除機とは比べ物にならないほど吸引力が強いと感じたので、個人的には買ってよかったと思っています。
吸引力とか音とかは実際に買わないとわからない部分も多く、決して安くない買い物ですが、この記事が掃除機選びに悩む方の一助となれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

おすすめゲーミングモニタ EX-LDGC221HTB [PS5対応 21.5インチ 144Hz]

皆さん、お久しぶりです。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今日は I-O DATA の 21.5インチ 144Hz のゲーミングモニター GigaCrysta [EX-LDGC221HTB] を買ってみたところ、わりと使い心地がよかったので、記事にします。

筆者が個人的に思った、良かった点、良くなかった点も書きたいと思います。

はじめに

なぜ EX-LDGC221HTB を購入することになったかという経緯を話すと、 デュアルモニターしたくて古い液晶テレビをサブモニターにしていたものの、 メインモニターよりも解像度が低くて非常に使いにくくなっていました。

そこでもう一台新しいのが欲しいなーと思っていたところだったこともあり、 PS5 も買いたいし、どうせ買うなら 144 Hz のモニターはどうかなーと思ったわけなのです。

PS5 は最大120fpsのフレームレートに対応しており、PS5 対応製品でなるべくお安いモニターという条件に合致したのが EX-LDGC221HTB になります。

この EX-LDGC221HTB ですが、 Web 限定モデル??のようで 実は全く同じ??で、 「LCD-GC221HXB」 「KH2200V-ZX」 「EX-LDGC221HTB」 と型番が 3 種類あるようです。

筆者が調べたところでは、
・「LCD-GC221HXB」の保証期間が 5 年
・「KH2200V-ZX」「EX-LDGC221HTB」の保証期間が 3 年
で違うようです。 (他に相違点は見つかりませんでしたが、もし他にも違うところがあったらごめんなさい。)

筆者は 3 種類の型番で一番安かった EX-LDGC221HTB を Amazon で購入しました。

EX-LDGC221HTB の詳細な仕様はI-O DATA のホームページを見ていただいたほうが良いと思いますが、2020 年 11 月に発売したばかりの新型で、21.5インチ、 144H対応、オーバードライブレベルを 3 に設定時には GTG が、0.6 ms の 高速な応答速度に対応しているとのこと。

ここで GTG とは、画素の色をある中間色から別の中間色へと切り替えるのにかかる時間のことで、高速なほど残像が発生しにくいようです。
通常の応答速度は「黒から白」、または「白から黒」への切り替わりにかかる時間を表しているとのことですが、 実際の用途では「中間色から中間色」へと画面が切り替わることのほうが多く、GTG が速いモニターの方が良いようです。

まだ出たばかりで詳細なレビューもあまりなく、Amazon でもレビューを新しい順にしなければ出てこないといった感じでしたが、結局欲しくなって買ってしまいました(笑)。

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モニターと中身

上の写真は組み立てた後で、モニターは台座とアームとモニター本体に分かれています。
モニターが薄いので組み立て時やケーブルを差すときに、しっかりと机の上に倒して置いてから組み立てたり差したりしてくださいね。

DP (DisplayPort) ケーブルがついているのですが、HDMI ケーブルはついていないので使用する方は別途購入が必要です。HDMI ケーブルは HDMI 2.0 以上のケーブルがおすすめです。
DP ケーブルは差すときはそのままですが、取り外し時には、しっかりと爪の部分(返し)を押さえながらでないと外れないので力ずくで引っ張って端子を破壊しないよう要注意です!

筆者は switch と PC をモニターと複数接続時、PC へ自動で画面が切り替わらなかったので、 モニター側で hdmi 設定は「高速」から「自動」にしたところ切り替わるようになりました。
もしかしたら筆者の環境だけかもしれないですが、切り替わらなかった方は変更してみるとよいかもしれません。(もし自動で切り替わらなかったらごめんなさい。)

EX-LDGC221HTB には専用ドライバーが無いようですが、何もインスト―ルしなくても Windows 10 の汎用ドライバーで動きます。

また、デュアルモニターとして使う方で、144 Hz より下の周波数のモニター (60 Hz, etc.) のモニターと、144 Hz のモニターを接続した場合、 メインモニター側に 144 Hz のモニターを設定しないと、低いほうに合わさり、144 Hz で動作しないので注意です
なので必ず周波数の高いほうをメインモニターに設定してください
これは Windows の仕様でモニターのせいではないです。

以下個人的に思った、よかった点、よくなかった点を書きます。

よかった点

まず、一番は144Hz 対応&GTG が 0.6 ms なのに安い点でしょうか。
いくらでも性能の良いモニターはありますが、高性能のモニターの中では断トツで安いと思います。
個人的に値段は結構重要であると考えていて、他のパーツやケーブル類などを買う余裕ができますし、 高いものを買って気に入らない点があると腹が立ちますが、安いと多少気に入らない点があっても我慢できるタイプなので値段重視で選びました。

また、21.5 インチはモニター近くでゲームや作業するのにちょうどいい大きさの画面だと思います。
筆者のように比較的小さい机にモニターを置いており、モニターとの距離が近くなるから、小さめ画面の方がいいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今のところ (2020年12月時点) 、21.5 インチの 144Hz モニターはこれしかないと思うので、小さめの画面は唯一無二のプラスポイントだと思います。

画面が小さいので TN でも気にならないところも良い点だと思います。
通常 TN パネルだと、横から見たときに色が大きく変色したように見えるのですが、もともと画面が小さいのでわざと横から見ない限りはあまり変化していないように、筆者には見えます。
画面全体も IPS と横に並べて比べてみるとさすがに白っぽいですが、正直全く気にならないレベルだと思います。 これは筆者個人の感想なので、参考程度にお考えいただければと。

ブルーライトカット機能がついているのも個人的にはうれしいです。
筆者は長時間モニターをみるので目に優しいのもプラスポイントでした。 ちなみにブルーライトカットは 5 段階調整で、デフォルトでは "切" になっていますので設定が必要です。

筆者のもとに届いたモニターにはドット抜け等もありませんでした。

以上が個人的に思うプラスポイントです。

よくなかった点

ボタンが裏面右横にあるので、モニターを置く位置によっては操作しづらい点が不満点です。 デュアルモニターにした時、左側に EX-LDGC221HTB を置くと右側のモニターが邪魔でボタンが操作しづらい (ほぼできない) です。

筆者のように既存のモニターとデュアルモニターにしたい人は、右側のモニターとして使用するのがおすすめです。
一度設定が終わったらあまりボタンは触らないという方や、シングルモニターで使う方はそんなに困らないかもですが、 ほんとは左側に置きたかったのでちょっと不便です。

また電源ランプの青色 LED があまり明るくなく、ちょっとわかりにくいところも個人的にはもうちょっと明るいほうがいいなと思いました。
暗くはできるのですが、明るさは送られてきた時点で MAX なので、部屋の明るさや角度によっては見づらいです。
筆者は使わないときモニターの電源は消す派なので、ついているのか、ついてないのか、ぱっと見わかりにくく、もう少し LED が明るければなーと思いました。これも、あまりモニターの電源を消さない方は関係ないかもですね。

TNパネルに関しても人によってはマイナスポイントかもしれません。
筆者は真正面からしか画面を見ないので全く気にならないのですが、立ち上がって上から見るとかなり白っぽく、下から見ると暗くなります。普段、上下からモニター見るような使い方をするのであればおすすめしません
筆者は IPS パネルと並べて使ってますが、白っぽいのは 1 日で慣れたので正直なところ感じ方は個人差が大きいと思います。
どうしても気になる方は、色の調整をするとだいぶマシになると思うので、調整してみてください。富士通のサイトが詳しいのでリンク貼っておきます。

Full HD (1920x1080) なのも、人によっては欠点になるかもです。
最近は 4K モニターも増えてきたので、4K がいい!!という人にはおすすめではないです。

それと HDMI のうち片方 (HDMI 2) の方は 120 Hz までしか出ないので、高性能な PC と繋ぐとき注意が必要です。

以上が個人的に思うマイナスポイントです。

モニターを使うにあたっての雑談

話題が本筋と離れてしまうのですが、皆さんモニターはどのように設置していますでしょうか?
机に直置き、モニターアーム、モニター台などいろいろな設置方法があると思うのですが、 つい最近まで筆者はモニターを直置きしていました。

今までシングルモニターで使用することも多く、机が狭くなってしまってもあまり気にしていなかったのですが、 デュアルモニターを本格使用するにあたりモニターが邪魔になるし、前から使っている BenQ の GW2283 と高さも違うのが気になりモニター台が欲しくなりました。

そこでいろいろ調べてみると通販で売っているモニター台はなんか普通に値段が高いことが分かったのですが、ダイソーにモニター台が売っているのを発見しました!(ほんと何でも売ってるなー...。)

100 円ではなく500 円ですが、木でできており、2 つ並べるとなんと筆者の机にピッタリ!(笑) そんなこんなでデュアルモニターなので 2 つ使って並べて使っています。キーボードも入れられて便利です。
下の写真のように、高さ調整のためにダイソーで売っている木製の板を1枚 (100円) を更に乗っけて高さ調整しています。
もう一枚板を買ったら高さがぴったりだったのですが、後日増設予定です。(笑)
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(写真に映っている青いケーブルは付属品ではなく筆者の個人的な持ち物なので悪しからずです。)

筆者はこのダイソーの台が非常に気に入りました。 最近では USB ポートやワイヤレス充電器のついたモニター台も売ってますが 4000~5000 円しますし、 ダイソーのモニター台 (500 円)に好きな usb ハブやワイヤレス充電器を買ってきて乗っけたら、自在にアレンジできるモニター台の完成です!(笑)
モニター台のサイズが机に収まるかの確認などは必要ですが、もしモニター台にお困りでしたらダイソーで買ってみてはいかがでしょうか!

おわりに

以上で本記事は終わりになります。
筆者も初めて 144Hz モニターを買ったのですが、個人的には買ってよかったですし、144Hz モニターを探している人に EX-LDGC221HTB おすすめです。筆者は PS5 をまだ買えていないので、活躍してくれるのはこれからなんですけどね...。(笑)
あ、それと最後に、デュアルモニターにするときは同じ解像度のモニターにしておくのがおすすめです。解像度が違うとサイズ感がバラバラで全然便利じゃないので...。(笑)
この記事がモニター選びに悩む、どなたかのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

熱対策にデスクトップ PC のケース換装 with Thermaltake Versa H26

最近急に熱くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日はパソコンケースについて、熱対策として今まで使っていたケースを Thermaltake Versa H26 に換装してみたので記事にします。
人によって PC の構成は違いますが、ちょっと参考になればと思います。

はじめに

そもそもなぜ PC ケースの交換をすることになったのかといえば、 少し前に新しいグラフィックスボード (内排気 rtx2080) を購入したからなのです。

というのも前から使っているグラフィックボード (外排気 gtx1080) も良いグラフィックボードなので PC に 2 枚挿して使うことにしたところ、 グラフィックボード同士の熱で 82~3℃ 台まで上がってしまい、ダウンクロックするし、ファンがうるさいし、廃熱も気になる...。 cpu 温度も 70~75℃ 台だったのが 75~80℃ 台 と 5 度も上がってしまい cpu ファンがうなるようになってしまいました..。

でもファンを増設するにも、今のケースには 2 個しか付けられないし、人間気になるとずーっとそればっかり気になって集中できなくなるので、 思い切ってケースごと交換してファンを増設してやろうとなったわけです。

Thermaltake Versa H26

そこで購入することにしたのが、Thermaltake Versa H26 です。

なぜこの PC ケースにしたのかということですが、価格.com での売れ筋ランキングも 1 位でしたし、この PC ケースには最近珍しくなってしまった 5.25 インチベイがあり、 もともとの PC ケースについていた 5.25 インチベイ内蔵の Blu-ray ドライブを使えたからというのが一番の理由です。
またこのケースでは、5.25 インチベイを使ってもファンが 6 基もつけられるので、冷却性能にも良いと考えたからです。
ほかの PC ケースよりだいぶ安かったのもありますが、裏配線もできますし、サイドパネルも透明なのは好印象でした。

ケースの細かいスペックなどは、アスクの商品ページを見ていただいたほうが早いと思うのでここでは省略します。
ご購入の際は、グラフィックボードや、サイドフローの cpu ファンがケースに入るかどうかあらかじめお確かめください。結構大きめのケースなので大体の構成なら大丈夫だと思いますが注意が必要です。

ケースファン

Thermaltake Versa H26 には付属のファンは 2 基のみで、そのファンもあまり良いファンではないというレビューを見ていたので、別にファンを購入することにしました。
買ったファンはこちらになります。

これを 6 基分なので、2 セット購入しました。
レビューがよかったのと、4 pin の PWM 制御だったので購入を決めました。
Thermaltake Versa H26 はアクリルサイドパネルなので、虹色 LED も映えるかと思ったわけです。
実際、音も静かで LED も目を刺すような嫌な光ではなかったのでお勧めです。

筆者の PC のマザーボードは Z370 prime-a で、ケースファンに使える 4pin は 6 基分も無いため分岐ケーブルも購入しました。

この分岐ケーブルは、上面ファン 3 基と、前面ファン 2 基を同期させるため、2 セット購入しました。
ちなみに Amazon のレビューに「分岐後の4端子を見ると4ピンなのは1つだけで後の端子はピンが3つだけしか出ていない。4つ全部が回転数を制御出来ると思っていたのでがっかりした。」 と書かれている方がトップレビューになっていますが、PWM の 4 pin の うち 1 つは回転数をマザーボードに伝えるためのものなので、 1 つのファンからのみ回転数を取得し、繋いだファンすべてを同じ回転数に制御します。
もしかしたらすべてのファンをバラバラに制御したかったのかもしれませんが、その場合はファンコンを購入する必要がありますね...。

換装

ケースやファンなど以外に換装に必要なものは、

  • ドライバー
  • ラジオペンチ
  • 軍手
  • マザーボードのマニュアル
  • 広いスペース
  • 換装中に誰にも邪魔されない時間 (笑)

などがあればよいですね。外したねじを入れる箱なども用意しておくとよいかもです。

静電気対策として PC の電源を切ったら、電源のケーブルとデスクトップ PC に繋がっている線の類はすべて抜いて、電源ボタンを何回か ON OFF 繰り返してから 2~30 秒ほど待って作業を始めてください。
もし何かあっても責任は取れませんので換装は自己責任のもとお願いします

(コネクタ類を思いっきり引っ張って、コネクタの爪が折れるなどのトラブルは特に起きやすいです。筆者も、PC ケースの爪なんかは過去に何度も折ってます...。)

取り外し

ではさっそく換装していきます。
まずは、前のケースから中身を取り外す必要があります。
ちなみにもともとのケースは、IN WIN の IW-EA035 という PC ケースです。グラボ 2 枚挿しとかしなければ、普通にしっかりした PC ケースです。
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全体の外観はこんな感じです。上記写真は、すでに rtx2080 を取り外しています。
ここから、パーツを取り外していきます。
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四角で囲んだ電源からのケーブルを引き抜きます。どれもケーブルに外れ防止用の爪がついていますので爪を押しながら外します。
上から、「CPU 補助電源コネクタ」、「ATX 電源コネクタ」、「PCI-E 電源コネクタ」です。
筆者と同じように、5.25 インチベイ内蔵の Blu-ray ドライブなどを接続している方は SATA 電源コネクタも抜く必要があります。
ケーブル類を抜くときに、cpu のヒートシンクなどで手を切らないよう注意が必要です。

このような作業をするとき、ケース内部の写真を何枚か取っておくとよいです。 ケース換装後、ケース以外のすべてをもとに戻す必要があるので、ケーブルの配線を忘れないためにも重要です!!

グラフィックボードを取り外しましょう。
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固定用のねじを外したら、
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ロックバーを押し下げてから、グラフィックボードを引き抜きます。

グラフィックボードを外したら、次にケースのフロントパネルについている、usb 用の端子や アクセスランプ などの端子も抜きましょう! また、HDD や SSD を接続しているドライブの SATA ケーブルも全部抜いておいてください。

今度は電源ユニットを取り外ししましょう。
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ねじが 4 つついているので外します。
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電源ユニットが落ちてこないようにするための段差?のようなものが設けてあるので、少しだけスライドさせながら電源ユニットを抜きます。
どうせまたつけるので、ケーブル類はついたままにしておいてかまいません。

マザーボードを取り外しましょう。
ねじが 9 個ぐらいついているのですべて外します。
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cpu やメモリなどはマザボに乗せたままで外す必要がありませんがケースファンのケーブルだけは外してくださいね。

あとは、筆者のように 5.25 インチベイになにか入っている人は、それも外しましょう。通常は、ケースの左右両方にねじがついており、フロントパネルも外して、PC ケース前面に引っぱりだす必要があります。
PC ケースからフロントパネルを外す作業が曲者で、ケースによって爪の外し方が少しずつ違うので爪が折れないよう慎重に取り外してください。
筆者のケースのようにねじ以外にも固定具がついているケースもあるのでそれも注意が必要です。
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黄色いやつがその固定具です。引っ張って固定を解除します。

あとマザーボード側の usb などを接続する部分に、バックプレート?のようなものがついていると思うので、それも外しておいてください。
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これであらかた取り外しができたので、新しいケースの方で作業しましょう。

付け替え

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アクリルパネルを外すとこのような感じになっています。
アクリルパネルには両面に保護シートが貼ってあるので、後で取り付ける際には両方とも剥がしてくださいね。
付属のねじなどをいったんケースの外へ出しておきましょう~。

ではマザーボードを取り付けましょう。
ケースが重くなってしまうのでファンなどからつけてもいいかとも思うのですが、パーツとの干渉を避けるため筆者はマザーボードから取り付けしました。
おっとその前に、ケースファンは取り外しておいたほうが、いろいろ干渉せずスムーズです。
まずは、背面のケースファンから外します。
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フロントパネルはケース下側に写真のように、
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持ち手のような部分がありますので、手を入れて引っ張って外します。ですが信じられないぐらい固いです...。(笑)
ケースの爪が折れるのではないかという不安と闘いながら力ずくで引っ張れば取れます。 左手でケースを抑え、右手でフロントパネルの下を掴み、2 つを分かつように引っ張って取ったのですが、この時、右手の関節にフロントパネルが突き刺さりますので、軍手をしながら引っ張ることをおススメします...。(笑)
あと、バンっ!と外れるのでむっちゃ怖いです。筆者のケースが固いだけの可能性もありますが、このフロントパネルがものすごく固いのはこのケースの欠点なのではないかと思います。 まぁ、値段安いのでこのぐらいは仕方ないかな...。
それはさておき、
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前面のファンは、このような感じでついていますので外します。
ちなみに前面ファンは交換しない方は外す必要はないですが、背面のファンは外しておいたほうが良いと思います。

マザボの取り付けには、 f:id:dpcblog:20200808162440j:plain
こんなパーツが入っているので、
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お持ちのマザーボードの大きさに合わせてケースにねじを入れて下さい。手で止めるのが少し難しかったので筆者はラジオペンチを使いました。
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どの穴が対応しているのかはケースに書いてあります。

先ほど外したバックプレートをケースに取り付けたら、マザーボードを取り付けます。
バックプレートはしっかりはまっているかよく確認してくださいね。やり直しは大変なので...。 筆者はすべての作業が終わってから少し浮いていたのに気が付いてかなり後悔しました...。(笑) f:id:dpcblog:20200808163209j:plain
マザーボードはこんな感じで収まりました。
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ねじを止めるときは、ねじ穴がしっかりとあっているかを確認しましょう~。

マザーボードがうまく固定出来たら、背面と前面、上面にファンを取り付けます。 f:id:dpcblog:20200808200104j:plain
取り付けるファンは写真の向きに(この写真で言う上向きに)風が出ます。
ファンには防振ゴムが付属しているので忘れずに張り付けを行ってください。

特に難しいところはないと思うのですが、
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前面の下部にファンをつける場合は、Versa H26 の写真のパーツ部分を外す必要があるのだけは注意が必要です。(ケース内部のねじなので、ドライバーが長いと外しにくいです。)

前面は下の写真のようになります。
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ケース上面は下の写真のようにホコリを防止するフィルターが磁石でくっついているので、外してファンをねじ止めします。
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すべてのファンの固定が終わったら、5.25 インチベイの中身を前面から挿入し、固定したらフロントパネルをケースに戻します。
電源ユニットなどのケーブル類をつなぎなおしましょう。この時増設などを考えている方は先に電源ユニットにケーブルを挿すようにしておかないと、後から挿すのは難しいので注意です。
フロントパネルから延びるケーブル類 (usb3.0アクセスランプの LED など)をマザーボードと繋いでください。これはマザーボードのマニュアルをみて接続するようにしてください。
ちなみにケーブルは、矢印のあるほうがプラスです。(無いほうがマイナス。) f:id:dpcblog:20200808222112j:plain
この作業は結構難しいのでどうしてもうまくいかない方は、ピンセットなど使ってもよいかもしれません。(でもピンセット使うほうが難しい気もする...。)
とにかく気合で頑張りましょう!

PCIスロットに関しては、 f:id:dpcblog:20200808222629j:plain
スリット部分をプラモデルのようにねじ切って取って使います。なので全部取ってしまわずに使う部分だけをその都度取るようにしましょう。(そうしないと、そこだけ歯抜け状態になってしまいます。) 取り付けの際は、 f:id:dpcblog:20200808222533j:plain
写真のねじを外してカバー??のようなものを外してから取り付けて、終わったらカバーを戻すといった仕組みです。ここもねじが結構固いのでドライバーを使ったほうが良いです。

裏配線に関しては今回初の裏配線作業でアドバイスできることは何もないです。とにかく頑張りましょう! (ぐちゃぐちゃになったので省略させていただきます。ごめんなさい。)

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結構ぐちゃぐちゃに...。
まぁ、ここは蓋を開けた時にしか見えないので...。

あとはすべての配線を行い、元の状態を復元したら、換装作業は終わりになります。

換装後

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換装後は、こんな感じで光ります。(逆光でうまく映らない...。)
実物は展示品みたいになって結構きれいです。

当初の目的であったグラフィックボードの温度ですが、2 枚同時に負荷をかけても 81℃ を超えなくなりました。 2 枚グラフィックボードを挿してこれは結構効果ありますね!!
あと、cpu (i7-8700k ですが、ちょっとだけ OC してあります。)ですが、 f:id:dpcblog:20200808225524j:plain
上記の写真のような感じで、cpu 稼働率 100 % でも 70℃ 以下に収まるようになり(エアコンをつけており室温は 29 ℃でした)、こちらも劇的に改善しました!これはうれしい。
そういえばファンの回転方向ですが、筆者は上面ファンを背面に近いほうだけを排気に、前面に近い 2 基を吸気にしてあります。
サイドフロー cpu クーラーの場合だとこの配置のほうが冷えるんじゃないかなーと思って試してみたのですが思ったより効果があってびっくりしました。
ssd も 3 ℃ぐらい下がっており、ファンの位置も構成によっていろいろ変えてみるのも楽しいのではないかと思います。
PWM 制御で、ファンの回転数を落としてあるので音も相当静かで気にならなくなりましたし、ケースを交換して大正解でした。
5.25 インチベイもあるし。

1 つだけ気になる点があるとすれば、裏配線部分からするビビり音だけは気になります。おそらく裏配線部分のケーブルの端子 (SATA や ケースファンと分岐ケーブルをつなぐプラスチック部分)などがケースと接触することでビビり音が出てしまうようで、高負荷時に鳴るときがあるのですがちょっと気になりました。ケーブルをずらしたりすると音が出なくなるといった具合なのですが、とりあえず、100均でケーブルをまとめるやつ (ケーブル まとめ スパイラルチューブなどで検索すると出てくると思います。)を買ってきてケーブル類に巻いてみようと思っています。

[2020-8-16 追記]
先日ケーブル類をスパイラルチューブで巻いたのですがビビり音が無くならず、おかしいなと思って再度 1 つずつ確認したところ、マザーボードのねじを 1 つ忘れているというミスに気が付きました...。
マザーボードのねじを取り付けた後は、ビビり音が全くしなくなったので、筆者の単純なミスであることがわかりました。お詫びして訂正いたします。
皆様も、ねじの取り付け忘れにはご注意ください...。

おわりに

以上で、Thermaltake Versa H26 への換装は終わりになります。
どうだったでしょうか...?筆者も頻繁に PC ケースを換装するわけではないので少し素人記事になってしまったような気もしますが、どなたかの参考になればうれしいです。
個人的には、すごく冷えるようになって大満足でした。ケースも安かったですし。
温度に不満がある方や、cpu ファン、ケースファンの音が気になる方は、 (換装にはそれなりに時間(4~5時間ぐらい)かかりますが)ゆっくり時間が取れるときに試してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました!

raspi4 の外付け ssd で trim コマンドを実行する

読者の皆様、いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今日は、前回記事の で設定したssd の trim に関して、usb 接続でも trim ができるという、
RPi4 external USB3 SSD Enable and Check Trim
のフォーラムの内容を試してみたので記事にします。

筆者の環境では成功しましたが、どうもすべての ssd でできるわけではない?ようなので、いつものように自己責任でお願いします。
あまり考えたくないですが最悪のケースだと上手く行っているように見えて、その実、データが破壊されたなんてこともあり得ますので、バックアップを取るなど、試される方は失敗した時のことも想定して慎重にお願いします。

USB SSD の TRIM

まず、前提条件として、SSD が trim に対応している必要があるので、以下のコマンドで確認します。

 sudo hdparm -I /dev/sda | grep -i trim 

以下のように

       *    Data Set Management TRIM supported (limit 8 blocks)
       *    Deterministic read ZEROs after TRIM

と表示されれば、trim に対応しています。もしも、それ以外ならば、trim をすることはできません。ただ、

sg_io: bad/missing sense data, sb[]: 70 00 05 00 00 00 00 0a 00 00 00 00 20 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
       *    Data Set Management TRIM supported (limit 8 blocks)
       *    Deterministic read ZEROs after TRIM

となった方は、おそらくケースが対応していないので、ケースを取り換えることで trim ができるかもしれません。

もともと筆者は、ORICO というメーカーのケースを使用しており、"sg_io: bad/missing sense data, sb[]:" が表示されて上手く行かなかったのですが、以下のロジテックのケースに取り換えたところ上手くいきました。

このケースは以前 Ubuntu を外付け ssd にインストールした記事と同一のものになります。
(フォーラムにある通り、JMicron 578 チップのケースではファームウェアを更新する必要があるらしく、ORICO のケースも JMicron 578 チップだったので、ファームウェアを更新すればできるのかもしれませんが、筆者は試していません。)
ちなみに、筆者の ssd は、MX300 CT275MX300SSD1 で、raspi 4 のカーネルバージョンは、5.4.51-v7l+ です。
あまり関係ないと思いますが、参考までに。

このケースから raspi4 を起動した状態で、試しに trim をしてみると、

sudo fstrim -v /

の結果は、

fstrim: /: the discard operation is not supported

と表示され、このままでは trim ができません。(linux は、基本的に usb 接続の ssd に対して trim ができないです。)

そこで、ssd の trim に関する?ルールファイルを記述します。
ベンダー ID と プロダクト ID が必要になるので、調べる為に以下のコマンドを打ちます。

lsusb

以下のように表示されるので、

Bus 002 Device 003: ID 152d:0567 JMicron Technology Corp. / JMicron USA Technology Corp. JMS567 SATA 6Gb/s bridge
Bus 002 Device 002: ID 0789:0302 Logitec Corp. 
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
Bus 001 Device 004: ID 05e3:0608 Genesys Logic, Inc. Hub
Bus 001 Device 003: ID 046d:0825 Logitech, Inc. Webcam C270
Bus 001 Device 002: ID 2109:3431 VIA Labs, Inc. Hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub

筆者の場合ではケースが logitec なので、2番目を見ると分かります。
VID:PID の順番なので、0789:0302 がそれぞれ、ベンダー ID と プロダクト ID になっています。

これをもとに、ルールファイルを記述します。

sudo nano /etc/udev/rules.d/ssd-trim.rules

で新しいルールファイルを開き、(ssd-trim.rules は、trim.rules とかでもいいです)

ACTION=="add|change", ATTRS{idVendor}=="ベンダー ID", ATTRS{idProduct}=="プロダクト ID", SUBSYSTEM=="scsi_disk", ATTR{provisioning_mode}="unmap"

として先ほど調べたベンダー ID と プロダクト ID をルールファイルに書き込みます。筆者の場合は以下のようになります。

ACTION=="add|change", ATTRS{idVendor}=="0789", ATTRS{idProduct}=="0302", SUBSYSTEM=="scsi_disk", ATTR{provisioning_mode}="unmap"

f:id:dpcblog:20200806214204j:plain

保存したら再起動します。
raspi4 が起動したら再度、

sudo fstrim -v /

とすると上手く行けば trim ができると思います。
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写真のように、

/: 206.4 GiB (221621776384 bytes) trimmed

などと表示されれば成功です。

このまま 1 週間ほどしばらく使ってみて異常がなければ、

sudo systemctl enable fstrim.timer

で毎週の trim を有効化してみるとよいと思います。

ですが、sd カードも同時に使用していると、sd カードも trim されてしまうらしいので、その場合はあまりよくないかも。
(出来ないはずの trim ができるだけで御の字なので、気が向いたときに手動で trim をすればよいと思います。)
sd カードも使ってるけどどうしても、毎週自動でしたい方は、

sudo nano /lib/systemd/system/fstrim.service

で、fstrim.service の設定ファイルを開き、

# 変更前
ExecStart=/sbin/fstrim -Av
# 変更後
ExecStart=/sbin/fstrim -v /

として保存し、

sudo systemctl daemon-reload

でサービスの再読み込みをしておけばいいみたいです。
ちなみに筆者はやりましたけどね...。(笑)

おわりに

以上が、USB SSD の TRIM 手順になります。
今回は、公式に推奨された操作ではないのでお勧めはしにくいのですが、 筆者のように SSD なのに TRIM ができないなんて我慢できない!という方はやってみると良いかもしれません。
もしもうまくいかなかったら申し訳ないのでくれぐれもバックアップ等には気を付けて行っていただくようにお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!


sdカード無し! raspi4 を ssd で usbブートする

皆さん、お久しぶりです。
以前の記事で、NAS を構築するため ssd でブートする内容を書きましたが、その時は sd カード無しではできない状況でした。
今日は raspberry pi 4 の ssd での usb ブートについて、sd カード無しでもできるようになったというのを目にし、 試してみたところうまくいったので記事にします。

今回は eeprom の書き換えを行う(通常のPCで言う bios の書き換えに近い?)ので、少しだけ危険度が高いです。
いつものように自己責任でお願いします。
とは言え、コマンドを打つと自動で書き換えてくれるので、よほどのこと(書き込み中に突然電源を切るなど)をしない限りは大丈夫だと思います。

Raspberry Pi OS

sd カード無しで usbブートするディスクを作成するには、Raspberry Pi OS だけを直接 sd カードにインストールしたものが必要になります。
すなわち、初回設定の時だけは sd カードが必要です。
また、「Raspberry Pi OS だけを直接 sd カードにインストールしたもの」 と書いた通り、NOOBS を使ってインストールしたものはダメでした。
前回 usb ブートの記事を書いた際には、NOOBS でインストールしていたので、再インストールする羽目になりました...。(笑)
筆者は以下の sd カードリーダーを使って作業しました。この sd カードリーダーで先にデータのバックアップを Ubuntu 上に取りましたが、Windows でも Ubuntu でも問題なく普通に動作しました。

ではさっそくOSをインストールしましょう。
手順を説明します!と書こうと思っていたのですが、最近では公式ツールが出来ているらしく、公式ツールを使うのが一番楽ちんみたいです。そういうの早く言ってよ...。
以下のサイトが詳しいので、OS のインストールを行ってください。
Raspberry Piに公式のイメージ書き込みツール「Raspberry Pi Imager」がリリースされてセットアップが超便利に #RaspberryPi

筆者はこのような便利なツールがあるのを知らずに、このサイトに書いてある手順でインストールしましたが、特に問題は起きなかったです。
以前はこっちが主流だったのだと思います。

USB ブート

OS のインストールと、パスワード等の初期設定がすんだら、さっそく usb ブートの準備に入りましょう!
まずは、普通に sd カードで raspberry pi 4 を起動してください。
念のため、アップデートを確認します。

sudo apt update
sudo apt full-upgrade

次に、"/etc/default/rpi-eeprom-update" の中身を編集します。

sudo nano /etc/default/rpi-eeprom-update

で、ファイルを開き、

# 変更前
FIRMWARE_RELEASE_STATUS="critical"
# 変更後
FIRMWARE_RELEASE_STATUS="stable"

として、安定版に変更します。
以下のコマンドで、eeprom を書き換えます。

 sudo rpi-eeprom-update -d -a 

割とすぐに終わると思うので、完了したら、再起動してください。
再起動したら以下のコマンドで、バージョンを確認します。

vcgencmd bootloader_version

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筆者の環境では、2020年7月16日のバージョンとなっていました。
これ以降であれば大丈夫なはずです。
次に、sd カードから、ssd へとデータを移します。
それには、Raspberry Pi OS に入っている、SD Card Copier を使います。
右上のラズベリーのアイコンから、アクセサリ、SD Card Copier の順にたどれば出てきます。
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上が sd カード、下が ssd です。
New Partition UUID は、どちらでもよいです。
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[2020-12-28 追記]
New Partition UUID にチェックボックスを入れなかった場合、ssd にも同じ UUID が割り当てされるので、 ssd から起動した後、 同じ中身の sd カードのマウントが UUID の重複によりできなくなります。
sd カードもすぐマウントして使いたい (初期化したい等の) 方は、New Partition UUID にチェックしておくとよい思います。(sd カードをもう使わない方はチェックいらないです。)
説明不足かなと思ったので追記しました。

ssd を初期化してもよいか聞かれるので、最終確認をしてからOKを押してください。
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ssd へのコピーは10~30分かかると思うので、気長に待ちましょう~。
コピーができたら、一度シャットダウンしてから、raspi4 の電源を切り、sd カードを抜いてから、ssd のみで起動するか確かめてください!
正常に起動出来たら成功です!!

おわりに

以上で ssd 単体の usb ブート設定は終了です。
いかがだったでしょうか?
意外と簡単にできたので、ssd で起動させたいという方はやってみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました!


Raspberry Pi 4 を Alexa に

皆さんお久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか?
筆者は 6 月に入ってから忙しくなり、ちょっぴり更新をさぼって??いましたが、 以前の記事で NAS として購入した raspi4 に Alexa を入れてみたので記事にします。
raspi4 をお持ちでない方も、読み物としてお楽しみください。

はじめに

raspi に Alexa を入れるためには、Alexa Voice Service というサービスを利用する必要があります。なので、

  1. Amazon での利用登録
  2. raspi へのインストール

の 2 つのステップをクリアする必要があります。
ちょっと面倒ですが、さっそく手順に移りましょう~。
ちなみに、raspberry pi は raspi4 でなくとも動きます。お持ちの raspi でお試しください。

Amazon での Alexa 利用登録

まずは、Amazon での利用登録をしましょう。
Amazon Developer Services and Technologies
にアクセスし、右上の「ログイン」からAmazonのアカウントでログインしてください。

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アカウントを持っていないという方は新しくアカウントを作ってください。
下の「Amazon Developerアカウントを作成」からアカウントが作れます。

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この画面の後、筆者の場合は「Amazon開発者ポータルへの登録」という入力フォームが表示されました。 必要事項を入力して、登録をしましょう。
なお、今回はスキル公開等は関係ないですが、 開発者名はスキル(Alexaのアプリのようなもの)を公開した際、Alexaストア上に表示されるものらしいので、 本名でなくとも構わないと思います。実際筆者はニックネームにしました。ちなみに後から変更できないようなので注意です。
入力出来たら、「送信」を押して、「コンソールの利用を開始」を押せばOKです。

初期画面に戻るので、「Amazon alexa」を選択してください。

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次に「Alexa Voice Service(AVS)」をクリックです。

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次は、「AVSコンソール」です。

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「製品」です。

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「新しい商品を追加」です。

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この次、Raspi4 の設定情報を入力します。

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「プロフィールを新規作成する」を選び、セキュリティプロファイルを新規作成します。

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「セキュリティプロファイル名」と「セキュリティプロファイル記述」を入力したら、「次へ」 を押してください。
利用規約に同意して、「完了する」をクリックです。
「商品が作成されました。」と表示されたらOKです。

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次に、Alexa Voice Serviceのセットアップを行います。登録した製品をクリックです。

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「セキュリティプロファイル」 → 「他のデバイスやプラットフォーム」を選択です。

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「クライアントID名」をてきとうに記入したら、「一般ID」をクリックすれば、「クライアントID」が表示されます。

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「ダウンロード」を押して設定ファイルをダウンロードしましょう!

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"config.json" という名前のファイルがダウンロードされます。 これは raspi4 の設定に必要なので以前設定したように NAS 経由で raspi4 の中に放り込んでください。
もちろん、ssh 接続等で、scp コマンドなど使ってもらっても大丈夫ですよ~。

Amazonでログイン

のページにて、セキュリティプロファイル名を選んで「確認する」をクリックします。
スキルのためのプライバシー規約同意書のURLを求められますが、自分用で作っていないので、 ダミーURLとして「https://example.com」を入力します。このhttps://example.comのサイトに飛んでみればわかりますが、「このドメインは、ドキュメントの例で使用するためのものです。事前の調整や許可を求めることなく、このドメインを文献で使用できます。」とのことです。
「セキュリティプロファイルで「Amazonでログイン」が正常に有効化されました。」と表示されれば、Amazon側の設定は終了です。

Raspi4 利用設定

次は、raspi の設定に移ります。
Raspi4 には、マイクとスピーカーが付いてないので、 筆者は、Logicool(ロジクール) の C270n と BUFFALO の BSSP29UWH を使っています。

他の製品のマイクやスピーカーでも普通に使えると思います。たぶん...。
(あらかじめ使えるかどうかネットでリサーチした方がいいかも...??)

usb に差して、raspi 4 で

 arecord -l 

とコマンドを打つと何か表示されるはずです。なにも表示されないならマイクを認識してないので再度差し直ししてください。

画像のように右上のスピーカーマークを右クリックして、マイクとスピーカーを設定します。

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output を Analog に、input を USB デバイス にしてください。
「Input Device Settings」で Mic をマックスまで上げておくとよいかも? (任意)

Alexa をダウンロードするにあたり、まずインストール先ディレクトリを作ります。

mkdir alexa

筆者は alexa としました。
こうしてディレクトリを作ってその中で作業すれば、失敗した時もディレクトリを削除すれば最初からやり直せます。

cd ./alexa

で移動しましょう。

wget https://raw.githubusercontent.com/alexa/avs-device-sdk/master/tools/Install/setup.sh
wget https://raw.githubusercontent.com/alexa/avs-device-sdk/master/tools/Install/genConfig.sh
wget https://raw.githubusercontent.com/alexa/avs-device-sdk/master/tools/Install/pi.sh

とコマンドを 3 つ打ちます。これで Alexa のダウンロードに必要なスクリプトがダウンロードできます。 この後、/home/pi/alexa フォルダに、先ほどダウンロードした "config.json" を移動させてください。

bash setup.sh config.json

でダウンロードしたスクリプトを実行しましょう。

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実行の同意を求められるので、AGREE と入力した後、エンターキーです。

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ちょっぴり時間かかるので待ちましょう。

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上の画像のようになったら、ライセンスの条文が表示されます。Enter キーを押しましょう。何度か押すと全文表示されます。
全部表示されたら、yes で同意すれば build が始まりますが、ここからもそこそこ時間 (15分~) かかるので気長に待ちましょう。
Completed Configuration/Build 」と表示されたら終わりです。

bash startsample.sh

と打つと、Alexa が動きますが、初回は認証が必要です。

################################################################################################
#       To authorize, browse to: 'https://amazon.com/us/code' and enter the code: 「コード番号」       #
################################################################################################

と表示されますので、(時間が経つと画面から流れていってしまうのでスクロールして探してください)
https://amazon.com/us/code へ行き、ログインしてからコード番号を入力します。
この時、startsample.sh を止めないでくださいね。
コードを入力したら、下の写真のように Allow で、同意します。

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写真のように成功がでたら終了です。

startsample.sh が止まっていたら、いったん、コンソールに ”c” を入力して Enter 押しましょう。 すると設定が開きます。
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"Press '1' followed by Enter to see language options. " となっていると思うので、"1" を入力しましょう。 続けて言語選択画面がでるので、"14" が 日本語なので、"14" を入力します。

Time zone の変更は、どうもコンソールからはできないみたいなので、 https://alexa.amazon.co.jp/spa/index.html へ行き、ログインしてください。
「設定」→「デバイス (自分のデバイス名のところ)」→「デバイスタイムゾーン」の順にクリックしていけば出て来るので、 「アジア」「日本標準時」に変更してください。


ここで、一度、Ctrl + c で startsample.sh を終了し、マイクとスピーカーの動作を確認します。

 aplay /usr/share/sounds/alsa/Rear_Center.wav 

と入力すれば、先ほどマイクとスピーカーを設定したので、 「Rear_Center」 としゃべるはずです。音が大きい時は音量調節してください。

マイクは録音で確かめます。

 arecord -f cd test.wav 

で録音できるので、マイクに向かって何か喋って下さい。Ctrl + c で録音を終了できます。

 aplay test.wav 

で再生した音声が聞こえるかを確認して下さい。
聞こえればばっちりです。聞こえなければ設定を見直してください。

ここで注意なのですが、筆者の環境ですと、VNC などで接続していると録音した音が聞こえても、 Alexa の音声がスピーカーから聞こえないことがありました。

ふと試しに hdmi で音を出すと Alexa の応答がテレビから聞こえたので、

 sudo raspi-config 

で設定を開き、「Advanced Options」→「Audio」→「Headphones」を選択して設定すると、Alexa からの応答が聞こえました。
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同じような症状になった方は、参考にしてください。(これで直らなかったらごめんなさい。)

あとはここまでの Alexa のインストールに関して、終始 sudo コマンドはいりません。
管理者として sudo をつけると筆者の環境ではなぜか Alexa からの音が出ませんでした。
筆者は sudo を付けている他のサイトや、AVS の github などを見て設定したので、 だいぶ悩んでいろいろ検索したのですが同じような人が結構いるものの、ネットの情報では解決には至らず何度もインストールしなおしたりして、思ったより時間を浪費しました。
たまたま気が付いたのですが sudo つけないことをお勧めします。
やはり linux は、管理者権限の扱いが難しいですね...。

自動起動

systemctl で設定しようとしたのですが上手く行かなかったので、 筆者は /home/pi/.profile に書いて起動時に自動で実行してもらうようにしました。
まず、

 cp /home/pi/alexa/startsample.sh /home/pi/alexa/startalexa.sh 

で実行用のファイルをコピーします。
次に、

 sudo nano /home/pi/alexa/startalexa.sh 

でコピーしたファイルを開き、

#変更前
PA_ALSA_PLUGHW=1 ./SampleApp "/home/pi/alexa/build/Integration/AlexaClientSDKConfig.json" "/home/pi/alexa/third-party/alexa-rpi/models" DEBUG9
#変更後
PA_ALSA_PLUGHW=1 ./SampleApp "/home/pi/alexa/build/Integration/AlexaClientSDKConfig.json" "/home/pi/alexa/third-party/alexa-rpi/models" 

debug モードでの起動ではなく、普通に起動してほしいだけですので、DEBUG9の記述を削除しておきましょう。
あとは、

 sudo nano /home/pi/.profile 

でファイルを開き、一番下に、

if [ -f /proc/$PPID/cmdline ] && [ "$(command cut -d : -f1 < "/proc/$PPID/cmdline")" != "sshd" ]; then
    bash /home/pi/alexa/startalexa.sh &
fi

を追記しておけば起動時に読み込まれますので再起動してください。
raspi4 が起動したら、

 ps -Af | grep "alexa"

と打てば alexa のプロセスが立ち上がっているはずです。
Alexa に話しかけてみましょう~!

[2020-7-26 追記]
上記コードに、if [ -f /proc/$PPID/cmdline ] && [ "$(command cut -d : -f1 < "/proc/$PPID/cmdline")" != "sshd" ]; then ~ fi の部分を追記しました。
ssh で接続したときに設定を再読み込みしないようにするために必要です。これがないと ssh 接続の際、すでに起動している Alexa を二重に起動しようとしてエラーが出てしまいます。
普段 ssh 接続をしていなかったので見落としていました。ごめんなさい。

おわりに

以上で、raspi に Alexa をインストールする手順は終わりになります。
これで、筆者は Clova と Google Nest hub に加え、 Alexa も使えるようになりました。
スマートスピーカーまみれです(笑)
Amazon の配送状況なんかを教えてくれるのは便利ですね。
皆さんも試してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました!