読者の皆様、いつも記事を読んでいただきありがとうございます。 暑くて雨の多い季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、BUFFALO (バッファロー) の Wi-Fi 6 + 10G LAN 対応ルーター WXR-6000AX12S を買ってルータの入れ替えしてみたので、筆者が個人的に思った、良かった点、良くなかった点などを書いてみたいと思います。
Wi-Fi 6、10G LAN なんかオーバースペックすぎるからという方は、単純に読み物として?お楽しみください。
なお、本記事では初期設定の詳しい方法などは割愛させていただきます。
はじめに
まず Wi-Fi 6 対応ルーターが必要になった経緯ですが、筆者の iPhone 8 が絶不調になってしまったので iPhone 13 に買い替えたのが事の発端です。 iPhone 8 は WiFi 5 まででしたが、iPhone 13 は WiFi 6 に対応しており、ついでに iPad Air も勢い余って買ってしまったので、ルータも新しいやつが欲しい...!となって我慢できずにルータまで...(笑...)
そういう経緯で買ったのが BUFFALO の WXR-6000AX12S というわけです。
この製品、後ろに WXR-6000AX12S/D とか WXR-6000AX12S/N とかついている別バージョンっぽい商品がありますが特定販売店向け商品で、中身は全く同じ商品らしいです。
筆者はDがついてるやつがたまたま?安かったので、D付きを買いました。
届いた箱を開封すると、以下のような内容物が入っていました。
本体、電源コード、説明書、10G LAN 用の CAT 6A のケーブルですね。あ、写真は台座を既につけてあるので、台座もついてきます。
本体の右と裏側、そして左は写真のようになっています。(拡大してご覧ください)
本体裏にはセットアップカードが入っていますが、写真では隠しています。
少し見えずらいですが、写真左 (本体右側) の LAN1 と Internet (青色) が 10Gbps の端子になっており、Internet が WAN 側です。
他の LAN は 1Gbps 用のポートとなっています。
また、背面には壁掛け用の穴があるので、壁に木ねじなどを打てば、壁掛けも可能です。 1.6 kg もあって結構重いので壁掛けできるか、落ちてこないか心配でしたが、一応、筆者の家では通常通り壁掛けしても特に問題なく使えております。
初期設定は説明書に詳しく設定方法が書かれていました。
レビュー
大きさ
この WXR-6000AX12S を語る上で欠かせないのが、まずは大きさだと思うので大きさから。はっきり言ってだいぶデカいです。
筆者が買い替え前に使っていたルータは NEC の Aterm WG 2200HP というルータでしたが、それと WXR-6000AX12S を比較してみると明らか 3 ~ 4 倍近いサイズ比です。
寸法は、300×195×75mm ※本体のみ(アンテナおよび突起部除く)と書かれています。筆者が実際に測ってみたアンテナ、台座、突起物込みの大きさは、写真のようになりました。
最初からデカいんだとわかってても実際来たらだいぶデカいです...(笑)
見た目がメカメカしくて筆者は好きですが、これを許容できる置き場所が用意できるかは各家庭によって異なると思われますので、あらかじめの置き場所チェックは必須と思われます。
速度比較
1 Gbps 環境下での速度
無線と有線の速度について、買った WXR-6000AX12S と 元々家にあった NEC の Aterm WG 2200HP を契約しているネットワーク回線 1 Gbps の環境下で、購入した iPhone 13 などを使って比較してみました。ただし、計測した時間帯が1 ~ 2時間程ずれているので参考程度にお願いします。
まず、壁掛けしたルータ直下での速度比較です。(撮影した時は気が付かなかったのですが、PCモードとスマホ用のモードがなぜかごっちゃになっていますが、お許しください。)
ダウンロードはあんまり変わりませんが、アップロードの速度はかなり上がっていますね。
次はルータから少し離れた居間での速度です。
ダウンロード負けてる...。でもアップロードの速度は 2 倍以上に上がっていますね。
1階の壁にルータを掛けていると、2階の部屋ではこんな感じ。 離れると速度差が大きくなってきます。
お次はトイレ。 家のトイレはタイル張りですが、障害物がある場合にも WXR-6000AX12S の方が速そうです。
iPhone 13 は WiFi 6 (ax) に対応しているので、WiFi 5 (ac) までしか対応していない家のノートパソコンでも居間で測ってみました。 WiFi 5 (ac) までしか対応していないパソコンでも少し速くなりました。なんかやたら速いな...。
WiFi 6 (ax) に対応しているノートパソコンでは、 しっかり速くなっていますね。
有線の速度もデスクトップ PC (マザボ ASUS PRIME Z370-A)で測ってみました。
有線は WXR-6000AX12S の圧勝です。
10 Gbps 環境下での速度
WXR-6000AX12S 購入後しばらくたってから、契約している回線を 1 Gbps ベストエフォートから、10 Gbps ベストエフォートに変えました。(どれだけ速いか試したくなった) ついでに 2 階の自室にLAN ケーブルを引き込む工事もしてもらい、10 Gbps の有線 LAN が来たので、速度を測ってみました。
ここで、ASUS PRIME Z370-A の LAN 端子では 1 Gbps までしか出ませんので、デスクトップ PC を 10G LAN に対応させるため BUFFALO の 10 GbE 対応 PCI Express バス用 LAN ボード LGY-PCIE-MG2 も買いました。
ロープロファイル用のスロットカバーも入ってます。
ケース内がパンパンなので、入るか心配でしたが、薄くてこんな細いところにも入りました。 注意点としては PCI Express x4 スロットが必要なので、x4、x8、x16 のいずれかのスロットを使用する必要があるところでしょうか。マザーボードのスロットが開いているかの確認は必要ですね。
話が逸れましたが、契約しているネットワーク回線 10 Gbps の環境下での WXR-6000AX12S の速度を載せます。まずデスクトップの有線 LAN から。
ダウンロード速い!爆速です。
次に、以前の記事で書いた無線 LAN カード TP-Link Archer TX3000E の WiFi 6 での速度も測ってみました。 dpcblog.hatenablog.com 筆者の部屋が2階にあるので、速度をちゃんと図るために 1 階にデスクトップ PC を下ろして計測した結果が以下の写真です。 WXR-6000AX12S との距離が近いなら TP-Link Archer TX3000E も WiFi 6 の実力が十分発揮できていますね。
最後に、iphone 13 でも測ってみました。
iphone 13 でもかなりの速度が出ます。1 Gbps 越えで普通の有線を超えてます。
個人的に思う良かった点・良くなかった点
速度と大きさは書いた通りですが、BUFFALO の WXR-6000AX12S を買ってみて、個人的に思った、良かった点、良くなかった点を以下に箇条書きで書きます。
・良かった点
- 電波が強くなった
- アップロードが速くなった
- 推奨される同時接続台数 36 台と多い
- 有線 LANも 10G が使える
- 10G 回線にすると無線 1 Gbps 越え!
- アンテナを動かせるのでいろいろ試せる
・良くなかった点
- 本体のサイズ (もう一回り小さければ)
- 回線環境も 2 ~ 10 G にしないと最大限の恩恵は受けられない
- 無線 LAN 引継ぎ機能がうまく動作しなかった (結局手動で設定した)
- はじめは勝手に再起動して困った (でも直った)
以上が良かった点、良くなかった点になります。
補足1
無線 LAN 引継ぎ機能がうまく動作しなかった点について補足しますと、ほとんど説明書の通りにやれば大丈夫なのですが、ここに少し罠?がありました。というのも筆者の環境では WXR-6000AX12S の無線引っ越し機能を使って設定を引き継ぐと、5 GHz 帯と 2.4 GHz 帯の SSID が同じになってしまうという症状が出たので、結局手動で設定する羽目になりました。
しかし後で気が付いたのですが、最初 WXR-6000AX12S はファームウェアが工場出荷時のバージョンになっており、最新ファームウェアへのバージョンアップにより無線引っ越し機能もパワーアップするようなのです。なので無線引っ越し機能を使って設定を引き継ぐより先に、
- とりあえず電源を入れてテキトーに設定し、ファームウェアを更新
- 初期化
- 無線引っ越し機能により設定引継ぎ
補足2
再起動の件についても補足しますと、WXR-6000AX12S によくある現象のようですが筆者の環境では直りました。具体的には、下の写真のように AUTO と MANUAL というボタンがあるのですが、こいつがポイントでした。 これを AUTO にしていると「インターネット@スタートを行う」という回線を自動判別してくれるモードになるのですが、どうも筆者の環境ではコレが良くなかったようで、MANUALモードにして Internet 設定から自分で「DHCPサーバーからIPアドレスを自動取得」にすると再起動は収まりました。PPPoE の回線で契約している方は、「PPPoEクライアント機能を使用する」にするところですね。 ネットでは無線設定の「強い干渉を受けた時に回避する」あたりをいじれば直ると書いてありましたが、筆者の環境では違ったようです。皆さんも再起動で困ったらお試しください。
補足3
WXR-6000AX12S に搭載のセキュリティソフトがカスペルスキー (ロシアのセキュリティ会社) なのも、今はマイナスポイントですが、ライセンスコードを入力しない限り大丈夫とのこと。詳細は以下の BUFFALO のお知らせページに載っています。そもそも個人宅のルータにセキュリティソフトが必要なのか...。まぁ、Windowsにセキュリティソフトがあれば大丈夫です。
弊社ルーター搭載セキュリティサービス「ネット脅威ブロッカー」に関するお知らせ | バッファロー
NEC との簡単な比較
この BUFFALO の WXR-6000AX12S を買うとき、同クラス帯の製品である NEC の Aterm WX6000HP と迷ったのですが、NEC の WX6000HP には有線の 10Gbps 対応のポートが WAN / LAN 切り替え用で 1 つしかないのに対し、BUFFALO の WXR-6000AX12S には、WAN 側に 1 つ、LAN 側にも 1 つあるので、10G ポートを試してみたくて筆者は BUFFALO のものを選びました。でも 10G の有線 LAN がいらない方はアンテナの向きを調整する必要の無い NEC の Aterm WX6000HP も選択肢としてはありかもです。
無線 LAN の性能的にはどちらもあまり変わらないと思いますが、BUFFALO WXR-6000AX12S の利点は、
- 自分でアンテナの向きを調整できること (電波の強いエリアを作れる)
- AOSS が使えるのでボタンを押して簡単に接続できる (NEC のWX6000HP にはらくらく無線スタートが無い)
- 本体に USB ポートがあるので USB メモリなどを簡易 NAS として使える
- WAN 側も LAN 側も両方 10Gbps で使える
一方、NEC Aterm WX6000HP の利点は (持ってないのでアレですが)、
- アンテナ内蔵型なのでアンテナの向きを調整しなくて良い
- 小型 (約51.5(横)×215(幅)×200(高さ)mm (突起部/スタンド除く))
- 軽い (約0.9kg)
- 最大消費電力が WXR-6000AX12S より 5W 程低い
といったところでしょうか。他はたぶん体感上あんまり変わらないと思います。筆者は WAN も LAN 側も両方 10Gbps で使えることに重きを置いて選びました。 詳細な仕様は、各メーカーホームページでご確認ください!
一応リンクを貼っておきます。
WXR-6000AX12S : Wi-Fiルーター : AirStation | バッファロー
Aterm WX6000HP | 製品一覧 | AtermStation
WXR-6000AX12S は、Amazon のレビューにものすごく詳しくレビューを書いている人がいるので気になっている方は一度じっくり Amazon のレビューも見てみるとよいと思います!(笑)
おわりに
どうだったでしょうか...?
以上で WiFi 6 対応ルーター BUFFALO WXR-6000AX12S のレビュー?は終わりになります。久しぶりに記事を書いたので、なんだかまとまりのない文章になってしまいました...(笑)
個人的には今手に入るルータの中で最高スペックの商品なので満足度は高く、メカメカしい見た目も気に入っています。この記事がルータの検討をされている皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!