プログラミング系ブログ

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プログラムやパソコンパーツ関連のことを、まったりと解説したり、しなかったりするブログです。

外付け SSD に Ubuntu をインストール - Windows 10 (11) とのデュアルブート

皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日はUbuntu 18.04 LTS をインストールするやり方でも書こうかなと思います。
Linux なんて使わないという方は単純に読み物としてお楽しみください。

[2024-4-14 追記]
Ubuntu 22.04 LTS などでも同じような手順でインストール可能です.


前々から Linux を所有のデスクトップPCにインストールしてみたいと思っていたのですが、 1つのドライブにパーティション分けしてインストールしたWindowsLinuxデュアルブート環境は、 友人の分も合わせて3回も...、インストール後にどちらかが起動しなくなるというトラブルを見てしまったため、怖くてできないままとなっていました。😅

そこで今回は、一つのドライブではなく、Linux を 外付けSSD にインストールし、USB接続により着脱可能?なデュアルブート環境を作ってみたので記事にします。 これならOSが物理的に分かれているので、互いのパーティションに干渉してどちらかが起動しなくなるトラブルを最小限に抑えられるはずです。

WSL (Windows Subsystem for Linux) などもありますが WSL から GPU などのハードウェアにアクセスできないなど、不満点も結構あるので...

[2024-4-14 追記]
皆さんご存じと思いますが,Windows 11 から WSL 2 でも GPU にアクセスできるようになってますので,ネイティブ Linux じゃなくてもいい方はそちらでもいいかもしれません.


今日の記事の内容は比較的難易度が高い?ので、実際に作業される際はご自身の裁量の元、バックアップなどを取りながら注意して作業を行ってください。 当ブログではデータの損失・破損等の責任を負いかねます。

前置き

まずこの記事で行う作業で、作業するPC以外にあらかじめ用意しなくてはならないものは大雑把に、
1. インストールメディア作成用のUSBメモリまたはDVD
2. インストール先の外付けSSD
となります。

WSL を改良??した WSL2 なども開発されているので、そのうち GPU などのハードウェアにもアクセスできるようになるかもしれません。 そうなったときにインストールした SSD が無用の長物になってしまってはもったいないなと思ったので、TBW (総書き込み容量)が大きく、長持ちする SSD にしようと考えました。なので今回購入した SSD は、 CSSD-S6B05GMG4VT という SSD です。

CSSD-S6B05GMG4VT は外付け用ではない内蔵 SSD なので、外付けとして使うにはケースが別途必要になります。 ケースは USB3.2 Gen2 対応の ロジテック 2.5インチ SSDケース を使って外付けSSD 化しました。

初めから外付け SSD 買えばいいと思われるかもですが、

  1. 外付け用として売られている USB3.2 Gen2 (転送速度10Gbps)対応の SSD割と高い
  2. 外付け SSD は TBW 不明のものが多く、耐久値に不安がある

という理由から内蔵 SSD の外付け SSD化という選択肢を選びました。
CSSD-S6B05GMG4VT は TBW が 760 TBW なので Ubuntu がいらなくなったとしても再利用ができます。
他のSSDと値段もあまり変わらなかったですし。(ほんのちょっとだけ高いけど...)

[2020/4/19追記]
CSSD-S6B05GMG4VT ですが、もうどこも売っていないようなので、筆者も使っている 300 TBWの Samsung 870 EVO を代わりにおすすめします。

ケースとSSD

SSD 装着
ケースに入れるとき結構固いのでお気を付けください。

インストールメディアの作成

Ubuntu の動作に必要な推奨システムは以下の通りです。

2 GHzデュアルコアプロセッサ以上
4 GBシステムメモリ
25 GBのハードドライブ空き容量
DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
インターネットアクセス(推奨)
出典:Ubuntuダウンロードサイト

1. Ubuntu のインストール

それでは早速、Ubuntuのインストールメディアを作成するため、

Ubuntuダウンロードサイト

に行って Ubuntu をダウンロードしましょう。

手順は以下の通りです。ご自身でできる方は読み飛ばしてください。

Ubuntu 18.04 ダウンロード画面

サイトの左下の "Ubuntu 18.04.x LTS" 部分ダウンロードをクリックします。 すると今回の場合では、"Ubuntu 18.04.3 LTS" なので、”ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso” というファイルがダウンロードされます。 iso ファイルとは以下のようなファイルです。

ISOファイルとは、CDやDVDなどの中身を1つにまとめたファイルのことで、これをイメージファイルと呼びます。
通常、アプリケーションのインストールにはファイルやフォルダが複数必要ですがISOイメージファイルにすることによって1つのファイルにまとめることができます。
出典:Windows7:ISOファイルとは?- 教えて!HELPDESK

2. Rufus のインストール

次にこれをUSBに入れてインストールメディアを作成します。
そのためにこちらのサイトを参考に "Rufus" というツールを使い、インストールメディアを作成しました。 既にダウンロードして使っている他のツールがあるぞという方はそちらを使用してもらっても構いません。

筆者は、 からダウンロードしました。 インストール用のUSBメモリをPCに差したら、"rufus-3.8.exe" をダブルクリックで起動します。

注意

インストール先のUSBメモリは、インストールメディア作成時に初期化されます。

自動でUSBメモリが選択されるようなので、他のUSBメモリを差しっぱなしの場合は誤って選択しないように注意してください。

あらかじめ抜いておくとよいでしょう。

USBメモリが正しく選択されていることが確認出来たら、「選択」をクリックし、先ほどダウンロードした ”ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso” を下の写真のように選択しましょう。

選択できたら、右下の「スタート」を押します。 次のような画面が出てくると思います。


「はい」をクリックしてください。次に、


「OK」をクリックです。最後に、


正しいUSBメモリかどうかをチェックしたら、「OK」を押してください。
これでUSBメモリにインストールが始まります。


準備完了と表示されたらインストールメディアが出来上がっています。 Rufus を終了しましょう!




Ubuntu 18.04 のインストール

ここからは、間違えるとWindowsが起動しなくなったり、データが破損したりなど重大な問題が起きやすいので、最大限の注意を払い、余裕を持って作業しましょう!

下準備

まずは、外付けのSSDをPCにUSB接続しましょう。 また、インストールメディアのUSBメモリもPCに接続してください。 まだSSDの初期化等は行わないでそのままにしてください。 ここまで準備できたら、以下の手順でPCを再起動して UEFI (BIOS) の画面に入りましょう。自分でできるわ!って方は読み飛ばしてください。 (UEFI (BIOS) の画面は、Bluetooth接続のマウス、キーボードだと操作できないので注意してください。)


デスクトップ画面の左下の windows マーク から、「設定」を開いてください。

[:300]
右下の「更新とセキュリティ」を開きます。


「回復」をクリックして


「PCの起動をカスタマイズする」の下、「今すぐ再起動」を押します。


オプションの選択という画面に入るので、「トラブルシューティング」を選択します。


次は「詳細オプション」をクリックです。


UEFI ファームウェアの設定」をクリックです。


「再起動」をクリックで、UEFI (BIOS) の画面に入れます。

UEFI (BIOS) の起動優先順位から優先順位の変更を行いましょう。 以下の画像のようにドラッグして順番を入れ替えます。ちなみに筆者のPCのマザーボードメーカーはASUSです。

一番上が優先度が高い方です。USBメモリを一番上に動かしてください。


F10 を押して「OK」で終了します。

これでUSBメモリのインストール用 Ubuntu が起動します。

SSDUbuntu をインストール


"Install Ubuntu 18.04.3" をクリックしてインストールを開始します。


日本語を選択して「続ける」を押してください。


次も日本語を選択して「続ける」を押してください。


「通常のインストール」に加え、 筆者は、「Ubuntu のインストール中にアップデートをダウンロードする」と「グラフィックとWi-Fiハードウェアと~」のところにもチェックを入れました。


今回は 外付けSSD にダウンロードするので、「ディスクを削除して Ubuntu をインストール」を選択します。



インストール先のSSDを選択し、「インストール」をクリックします。

注意

誤って Windows が入っているドライブを選択すると Windows が起動しなくなります。注意してください。

もし不安な方はあらかじめ Windows の入ったドライブを抜いておくとよいかもしれません。



特に問題なければ「続ける」を押してください。


住んでいる場所を入力します。


パスワード等を入力します。


インストールが始まります。待ちましょう。


特にやっておきたいことなどがなければ、再起動しましょう。


このような画面が出てくれば成功です。 「Ubuntu」を選べば Ubuntu が、「Windows Boot Manager」を選べば Windows が起動します。

お疲れさまでした!

トラブル

ちゃんと起動していたのにある日突然、

上のような画面が出てしまった場合は、"exit" と入力すれば、一応 Ubuntu が起動するはずです。 筆者のPCで確認しました。
どうも、電源をOFFにした後、SSD を抜くとこの画面が出てしまうみたいです。(起動構成が変わるからかも…???)
こちらのサイトを参考に Boot Repair というツールをダウンロードして一旦は直しました。
しかし、SSD抜くと再発...。

メインで Windows を使い、サブで Ubuntu を使いたいので、Windows boot manager側から起動できればよかったのですが、それは難しいみたいです。(というか色々試しましたができなかったです。)
なので、Ubuntu を起動したくなったときは、先ほどの「PCの起動をカスタマイズする」から起動することにしました。


から、


バイスの使用を選び、


ubuntuを選択して起動してください。画面に2つ出てきているのは、下がUSBの分です。

これで、UbuntuWindows から起動できるようになりました。

[2024-4-14 追記]
今だったら,SSDは M.2 SSD にしてより高速な外付け Ubuntu にした方がいいかもです.

終わりに

Linux なかなかに手強いです...(笑) かなり長文になってしまいましたが、なるべくわかりやすく書いたつもりです。 このままでは Windows 側から Ubuntu のファイルを操作できないので、後日、Windows 側から Linux のファイルを使えるようにする記事なども書きたいと思います。先ほど使用したUSBメモリを置いておいてもらえればスムーズだと思います。 わかりにくい部分や間違っている部分などありましたらコメント欄などで教えていただけると助かります。 それでは良いデュアルブート生活を!(笑)

追記

Windows 側から Linux のファイルを扱えるようにする記事を書きました!