プログラミング系ブログ

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プログラムやパソコンパーツ関連のことを、まったりと解説したり、しなかったりするブログです。

Linux のファイルを Windows から操作する

dpcblog.hatenablog.com

前回の記事からの続きになります。
今日は、Windows 10 から Ubuntu のファイルを操作する方法について説明します。
筆者が上手く行かず苦戦した?つまづきポイントについても説明します。
まんま参考サイトに載っていた内容ですが...
なお前回同様、自己責任にて作業を行ってください。

はじめに

現在の Ubuntu は、ext4(fourth extended file system)というファイルシステムなのですが、 Windows 10 では ext4 に対応していないためにファイル操作ができません。 そこで、Windows 10 から Ubuntuファイルシステムを操作するには、Ext2Fsd というツールを用います。

Ext2Fsd の インストール1

まずは、Ext2Fsd を公式サイトからダウンロードしましょう!

Ext2Fsd Project

[2024-4-14 追記]
以前は公式ホームページがリンク切れしていたのですが,いつの間にか復活してました.


必ず、最新のExt2Fsd 0.69 をダウンロードしてください。
0.68 より前のバージョンではオプションへの対応の関係でファイルシステムが壊れたり、不具合が出たりする可能性があるようです。

下の写真は Ext2Fsd の公式ホームページのものです。
HP の "Download link:" の下のURLをクリックします。
Ext2Fsd ダウンロードリンクに直接行き、
"Download Latest Version" をクリックして、"Ext2Fsd-0.69.exe" をダウンロードしてください。


特にこだわり等なければそのまま "Next" を押していけばインストールされます。

これでExt2Fsdを起動すれば認識されるはずなのですが、筆者の Ubuntu ではうまく認識されませんでした。

ハマりどころ2


青で表示されたところ、本来であれば ext4 と表示されるはずがうまく認識できておらず、ext3 となっていることがわかると思います。

原因

この原因は Ext2Fsd が、ext4

・metadata_csum (チェックサムを用いてディスクの信頼性を高める)
・64bit (16TB以上のサイズを使用できるようにする)

という2つのオプションに対応できていないためだそうです。
これを解除すれば正常に認識するということなので、早速解除しましょう。

解除方法

ここからちょっと面倒ですが、前回の記事で使用した USB メモリにダウンロードしたインストールメディアの "お試し版 Ubuntu" を用いて作業します。 早速、USBメモリを差し、 "お試し版 Ubuntu" を起動してください。


起動すれば上のような画面が出てきますので、"Try Ubuntu without Installing" (インストールせずに Ubuntu を試す) を選択してください。


Ubuntu がインストールされた SSD矢印?をクリックしてアンマウント(取り出し)を行います。
取り出しをしないと次の作業ができません。

64bitオプション 無効化

ターミナルを開き、次のコマンドを打ちます。

fdisk -l


ディスクの情報が表示されるので、Ubuntu の入った SSD の名前を探しましょう。
Linux filesystems を見つければいいので、筆者の場合ですと、"/dev/sda2" になります。

上の図のように次のコマンドを打ちます。

sudo e2fsck -f /dev/sdXX

/dev/sdXX にはご自身のデバイス名を入れてください。
次に、64bitオプションを無効にします。

sudo resize2fs -s /dev/sdXX


metadata_csum オプション無効化

上の図のように次のコマンドで metadata_csum オプションも無効化しましょう!

sudo tune2fs -O ^metadata_csum /dev/sdXX

これで完了です。 後は、再起動してください~。

windowsにて

再度、Windows側で Ext2Fsd を起動すれば、ext4Windows で認識されていることがわかります。
Ext2Fsd から各ストレージを選択して、設定画面に入ると下の図のような画面に入ります。

リムーバブルストレージの場合は「Automatically mount via Ext2Mgr」
内蔵ストレージの場合は「Mountpoint for fixed disk, need reboot」を選択するとよいそうです。


今回は「U:」と名前を付けました。Ubuntu の頭文字なので名前は超適当です(笑)

あとは下図のようにexplore でも認識されているか確認してみてください。

終わりに

結構めんどくさいですが、Windows 側からアクセスできると便利なのでやっておいて損はないのではないでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考サイト

  1. Linux ext4パーティションをWindows 10にマウントする方法
  2. Ext2Fsd で ext4 パーティションをマウントできないとき