プログラミング系ブログ

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プログラムやパソコンパーツ関連のことを、まったりと解説したり、しなかったりするブログです。

タッチパネルが効かない windows タブレットに Lubuntu

今日は、タッチパネル、オーディオ、バッテリー表示が効かなくなって超絶不便なゴミと化した windows タブレットに Lubuntu をインストールしてなんとか使える?ようにした話を書きたいと思います。(結論から言うと音だけまだ出ません...。) Lubuntu 20.04 LTS にて音が出ました。

このタブレットは大安売りの時に購入後しばらく家に眠っていたのですが、Windows 10 へのアップグレードもかねて Windowsクリーンインストールしたところ各種ドライバーがインストールできずゴミになってしまいました...。(泣)
本当はドライバーだけを別途保存してから初期化する必要があったようですが、いまさら気が付いたところであとの祭りなので一縷の望みをかけて linux 化することにしました。
いつものように自己責任でお願いします。当ブログではデータの損失・破損等の責任を負いかねます。

Lubuntu

そこで、インストールした OS が Lubuntu になります。
聞きなれないかもしれませんが、以前このブログでもインストール方法を説明した Ubuntu の親戚??のような linux OS です。
Ubuntu より軽量で、メモリ使用量が少ないのがメリットとなります。(推奨2GBらしいですが、1GBでも動くようです。)

実を言うと、性能が足を引っ張り、Ubuntu が重すぎてまともに動作しなかったので Lubuntu をインストールする羽目になっただけなのですが...。(笑)

Lubuntu の詳しい説明は以下のサイトが詳しいです。

それと念のため、Windows のプロダクトキーも控えておくとよいと思います。

wmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey

で調べられると思います。画面の写真を撮っておくとよいですね。

Ubuntu の インストール手順と 95% ぐらい同じなので適宜省略します。
こちらの記事も一緒に見ていただければと思います。

起動ディスク作成

早速、起動ディスクを作りましょう。
起動ディスクを作成するのに初期化してもよい USB メモリが必要です。
あとは、OS 起動前の選択ができないのでキーボード必須ですが、 CLIDE 8.9 TVE8907i には usb ポートが一つしかなく、キーボードと usb メモリの両方を差すことができないので、いずれかの usb ハブも必須になります。(手間がかかるやつ...)

さらにマウスがないと操作性が悪いので、usb マウスも用意してください。
ですので必要なのは、

  1. usb メモリ
  2. usb キーボードと usb マウス
  3. usb ハブ

です。

また、ダウンロード手順はUbuntu の過去記事同様に、

  1. iso ファイルをダウンロード
  2. Rufus を使って USB ディスク作成
  3. インストール

という流れになります。
今回は、Lubuntu の 18.04.4 Bionic Beaver LTS (LXDE) をインストールします。

作業時点では β 版でしたが 4/23 に Lubuntu 20.04 LTS が新たに配布されているようです。なので、20.04 LTS のインストールでもよいかもしれません。が筆者は試してないのでこれも自己責任でお願いします。
なお、18.04 LTS からのアップグレードで 20.04 LTS にはできないそうで、新規にインストールしてくれとのことです。

[追記]
Lubuntu 20.04 LTS を新たにインストールしてみたところ音が出たので、20.04 LTS のインストールをお勧めします。
20.04 LTS ではインストール画面は少し違いますが手順は全く同じです。


Downloads | Lubuntu から、Desktop 64-bit 版をダウンロードします。

f:id:dpcblog:20200422181036p:plain

画像のような感じになっているのでダウンロードしてきてください。

次に iso ファイルを Rufus で USB に入れてインストールメディアを作成します。これも 前回 Ubuntu のときと同じです。 Rufus は前回同様、

からダウンロードしました。
インストール用のUSBメモリをPCに差したら、"rufus-3.10.exe" をダブルクリックで起動します。
先ほども書きましたが、USB メモリは初期化されるので注意です。

f:id:dpcblog:20200426120046p:plain

前と一緒なので少し省略しますが画面のように、

  1. usb メモリ選択
  2. iso ファイルの選択
  3. スタートで開始

の手順で作成します。

usb にインストーラを作成出来たら、このままインストール作業に移りたいところなのですが、ここで少し工夫が必要になります。
この作業をするまで知らなかったのですが、bios (UEFI) にも 64 bit 版と 32bit 版があるらしく、タブレットbios は 32 bit 版らしいです。
CLIDE 8.9 TVE8907i の cpu : Atom Z3735F は 64 bit のプロセッサなので 64 bit版の OS が動作しますが、 この usb インストーラには 64 bit 版の起動構成しか入ってませんので、そのまま差しても bios 側で usb インストーラが認識できず、起動しないまま素通りしてしまいます。
そこで githubのこちらのサイト から、bootia32.efi を画像のように Download を押してダウンロードします。

f:id:dpcblog:20200426120726p:plain

usb メモリの中身に /EFI/BOOT/ というフォルダがあるので、この中に放り込んでください!

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これで 32 bit 版の bios でも起動するようになります。

筆者の CLIDE 8.9 TVE8907i では、起動順序が初めから usb メモリが上に来ている状態でしたので特に bios 設定でいじる必要はなかったです。 なので usb ハブをタブレットにつなぎ、
ハブに usb メモリ、キーボード、マウスをつないでタブレットを起動してインストールするだけです。
ここからは、Ubuntu のインストールとほぼ同じなので省略します。
[追記]
USB インストーラですが、20.04 LTS 起動画面では "Start Lubuntu" を選択してください。
"Start Lubuntu" は、デフォルトで選択されているので何にも触らなければ自動的に選択されていて勝手に起動します。

あ、ちなみに筆者は、今回 Windows を丸ごと削除したので、 "ディスクを削除してLubuntuをインストール"を選択しましたが、"Windows Boot Managerとは別にインストール" を選べば、デュアルブートにもできるはずです。おすすめはしませんが...。
インストール出来たら再起動して、Lubuntu の起動待機画面で USB メモリを引っこ抜いたら Enter キーを押しましょう。それで Lubuntu が立ち上がります。

操作感やメモリ使用量について

タッチパネルも復活し操作感は悪くないです。アプリの起動やブラウザでの検索なんかは Windows と比べてサクサク動きます。
一方、インストールや更新の確認などは元のスペックの低さゆえか、少しもたつく印象です。そこは Windows のときと変わらないと思いますが、全体的に遅かった Windows と比べ、そこだけ急に遅くなったような感じで、あれっ??となります...。(笑)
あとは、GUI が少し Ubuntu とも違うので操作を覚えるのが大変そうです。ググっても出てこないこともしばしば...。

ともあれタッチパネルとバッテリー表示復活して良かった。(音でないけど...。)
音は解決策が見つかったらまた追記します。
20.04 LTS にて解決しました。
それと仮想キーボードがなんだか小さすぎてうまく操作できないのは不満点です。今はタブレット用の bluetooth キーボードを使っていますが、これも解決法が分かったら追記します。

メモリの使用量は、画像のような感じです。

f:id:dpcblog:20200426143557j:plain
起動直後
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Chromeでタブ4つ開いた状態
メモリは全体的に使用量を抑えてくれています。
ブラウザはデフォルトは Firefox なので、Chrome は自分でダウンロードしました。

おわりに

以上、Lubuntu のインストールでした。
今回は windows タブレットにインストールしましたが、 普通のノートパソコンとかにもインストールできるので、 Windows XP のパソコンや、Windows 7 のままの PC なんかにも入れてみるのもよいかもしれません。
眠っているスペック低めの PC にインストールして遊んでみてはいかがでしょうか?
意外と使えるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。