プログラミング系ブログ

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プログラムやパソコンパーツ関連のことを、まったりと解説したり、しなかったりするブログです。

外付け SSD に Ubuntu 18.04 のインストール - Windows 10 とのデュアルブート

皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日はUbuntu 18.04 TLS をインストールするやり方でも書こうかなと思います。
Linux なんて使わないという方は単純に読み物としてお楽しみください。

前々から Linux を所有のデスクトップPCにインストールしてみたいと思っていたのですが、 1つのドライブにパーティション分けしてインストールしたWindowsLinuxデュアルブート環境は、 友人の分も合わせて3回も...、インストール後にどちらかが起動しなくなるというトラブルを見てしまったため、怖くてできないままとなっていました。😅

そこで今回は、一つのドライブではなく、Linux を 外付けSSD にインストールし、USB接続により着脱可能?なデュアルブート環境を作ってみたので記事にします。 これならOSが物理的に分かれているので、互いのパーティションに干渉してどちらかが起動しなくなるトラブルを最小限に抑えられるはずです。

WSL (Windows Subsystem for Linux) などもありますが WSL から GPU などのハードウェアにアクセスできないなど、不満点も結構あるので...

今日の記事の内容は比較的難易度が高い?ので、実際に作業される際はご自身の裁量の元、バックアップなどを取りながら注意して作業を行ってください。 当ブログではデータの損失・破損等の責任を負いかねます。

前置き

まずこの記事で行う作業で、作業するPC以外にあらかじめ用意しなくてはならないものは大雑把に、
1. インストールメディア作成用のUSBメモリまたはDVD
2. インストール先の外付けSSD
となります。

WSL を改良??した WSL2 なども開発されているので、そのうち GPU などのハードウェアにもアクセスできるようになるかもしれません。 そうなったときにインストールした SSD が無用の長物になってしまってはもったいないなと思ったので、TBW (総書き込み容量)が大きく、長持ちする SSD にしようと考えました。なので今回購入した SSD は、 CSSD-S6B05GMG4VT という SSD です。

CSSD-S6B05GMG4VT は外付け用ではない内蔵 SSD なので、外付けとして使うにはケースが別途必要になります。 ケースは USB3.2 Gen2 対応の ロジテック 2.5インチ SSDケース を使って外付けSSD 化しました。

初めから外付け SSD 買えばいいと思われるかもですが、

  1. 外付け用として売られている USB3.2 Gen2 (転送速度10Gbps)対応の SSD割と高い
  2. 外付け SSD は TBW 不明のものが多く、耐久値に不安がある

という理由から内蔵 SSD の外付け SSD化という選択肢を選びました。
CSSD-S6B05GMG4VT は TBW が 760 TBW なので Ubuntu がいらなくなったとしても再利用ができます。
他のSSDと値段もあまり変わらなかったですし。(ほんのちょっとだけ高いけど...)

[2020/4/19追記]
CSSD-S6B05GMG4VT ですが、もうどこも売っていないようなので、筆者も使っている 200 TBWの Sandisk 500 GB SSD を代わりにおすすめします。

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ケースとSSD

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SSD 装着
ケースに入れるとき結構固いのでお気を付けください。

インストールメディアの作成

Ubuntu の動作に必要な推奨システムは以下の通りです。

2 GHzデュアルコアプロセッサ以上
2 GBシステムメモリ
25 GBのハードドライブ空き容量
DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
インターネットアクセス(推奨)
出典:Ubuntuダウンロードサイト

1. Ubuntu のインストール

それでは早速、Ubuntuのインストールメディアを作成するため、

Ubuntuダウンロードサイト

に行って Ubuntu をダウンロードしましょう。

手順は以下の通りです。ご自身でできる方は読み飛ばしてください。

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Ubuntu 18.04 ダウンロード画面

サイトの左下の "Ubuntu 18.04.x LTS" 部分ダウンロードをクリックします。 すると今回の場合では、"Ubuntu 18.04.3 LTS" なので、”ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso” というファイルがダウンロードされます。 iso ファイルとは以下のようなファイルです。

ISOファイルとは、CDやDVDなどの中身を1つにまとめたファイルのことで、これをイメージファイルと呼びます。
通常、アプリケーションのインストールにはファイルやフォルダが複数必要ですがISOイメージファイルにすることによって1つのファイルにまとめることができます。
出典:Windows7:ISOファイルとは?- 教えて!HELPDESK

2. Rufus のインストール

次にこれをUSBに入れてインストールメディアを作成します。
そのためにこちらのサイトを参考に "Rufus" というツールを使い、インストールメディアを作成しました。 既にダウンロードして使っている他のツールがあるぞという方はそちらを使用してもらっても構いません。

筆者は、 からダウンロードしました。 インストール用のUSBメモリをPCに差したら、"rufus-3.8.exe" をダブルクリックで起動します。

注意

インストール先のUSBメモリは、インストールメディア作成時に初期化されます。

自動でUSBメモリが選択されるようなので、他のUSBメモリを差しっぱなしの場合は誤って選択しないように注意してください。

あらかじめ抜いておくとよいでしょう。

USBメモリが正しく選択されていることが確認出来たら、「選択」をクリックし、先ほどダウンロードした ”ubuntu-18.04.3-desktop-amd64.iso” を下の写真のように選択しましょう。

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選択できたら、右下の「スタート」を押します。 次のような画面が出てくると思います。

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「はい」をクリックしてください。次に、

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「OK」をクリックです。最後に、

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正しいUSBメモリかどうかをチェックしたら、「OK」を押してください。
これでUSBメモリにインストールが始まります。
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準備完了と表示されたらインストールメディアが出来上がっています。 Rufus を終了しましょう!


Ubuntu 18.04 のインストール

ここからは、間違えるとWindowsが起動しなくなったり、データが破損したりなど重大な問題が起きやすいので、最大限の注意を払い、余裕を持って作業しましょう!

下準備

まずは、外付けのSSDをPCにUSB接続しましょう。 また、インストールメディアのUSBメモリもPCに接続してください。 まだSSDの初期化等は行わないでそのままにしてください。 ここまで準備できたら、以下の手順でPCを再起動して UEFI (BIOS) の画面に入りましょう。自分でできるわ!って方は読み飛ばしてください。 (UEFI (BIOS) の画面は、Bluetooth接続のマウス、キーボードだと操作できないので注意してください。)

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デスクトップ画面の左下の windows マーク から、「設定」を開いてください。

[f:id:dpcblog:20200105150040p:plain:300]
右下の「更新とセキュリティ」を開きます。

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「回復」をクリックして

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「PCの起動をカスタマイズする」の下、「今すぐ再起動」を押します。

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オプションの選択という画面に入るので、「トラブルシューティング」を選択します。

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次は「詳細オプション」をクリックです。

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UEFI ファームウェアの設定」をクリックです。

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「再起動」をクリックで、UEFI (BIOS) の画面に入れます。

UEFI (BIOS) の起動優先順位から優先順位の変更を行いましょう。 以下の画像のようにドラッグして順番を入れ替えます。ちなみに筆者のPCのマザーボードメーカーはASUSです。
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一番上が優先度が高い方です。USBメモリを一番上に動かしてください。

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F10 を押して「OK」で終了します。

これでUSBメモリのインストール用 Ubuntu が起動します。

SSDUbuntu をインストール

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"Install Ubuntu 18.04.3" をクリックしてインストールを開始します。

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日本語を選択して「続ける」を押してください。

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次も日本語を選択して「続ける」を押してください。

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「通常のインストール」に加え、 筆者は、「Ubuntu のインストール中にアップデートをダウンロードする」と「グラフィックとWi-Fiハードウェアと~」のところにもチェックを入れました。

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今回は 外付けSSD にダウンロードするので、「ディスクを削除して Ubuntu をインストール」を選択します。
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インストール先のSSDを選択し、「インストール」をクリックします。

注意

誤って Windows が入っているドライブを選択すると Windows が起動しなくなります。注意してください。

もし不安な方はあらかじめ Windows の入ったドライブを抜いておくとよいかもしれません。


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特に問題なければ「続ける」を押してください。

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住んでいる場所を入力します。

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パスワード等を入力します。

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インストールが始まります。待ちましょう。

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特にやっておきたいことなどがなければ、再起動しましょう。

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このような画面が出てくれば成功です。 「Ubuntu」を選べば Ubuntu が、「Windows Boot Manager」を選べば Windows が起動します。

お疲れさまでした!

トラブル

ちゃんと起動していたのにある日突然、
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上のような画面が出てしまった場合は、"exit" と入力すれば、一応 Ubuntu が起動するはずです。 筆者のPCで確認しました。
どうも、電源をOFFにした後、SSD を抜くとこの画面が出てしまうみたいです。(起動構成が変わるからかも…???)
こちらのサイトを参考に Boot Repair というツールをダウンロードして一旦は直しました。
しかし、SSD抜くと再発...。

メインで Windows を使い、サブで Ubuntu を使いたいので、Windows boot manager側から起動できればよかったのですが、それは難しいみたいです。(というか色々試しましたができなかったです。)
なので、Ubuntu を起動したくなったときは、先ほどの「PCの起動をカスタマイズする」から起動することにしました。

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から、

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バイスの使用を選び、

f:id:dpcblog:20200105192629j:plain:h300 ubuntuを選択して起動してください。画面に2つ出てきているのは、下がUSBの分です。

これで、UbuntuWindows から起動できるようになりました。

ちなみに本記事には全く関係ないですが、筆者の Windows が入ってる SSDSandisk の 1TB です。

400 TBW で動作も速いし、結構気に入ってます。 興味なければごめんなさい。

終わりに

Linux なかなかに手強いです...(笑) かなり長文になってしまいましたが、なるべくわかりやすく書いたつもりです。 このままでは Windows 側から Ubuntu のファイルを操作できないので、後日、Windows 側から Linux のファイルを使えるようにする記事なども書きたいと思います。先ほど使用したUSBメモリを置いておいてもらえればスムーズだと思います。 わかりにくい部分や間違っている部分などありましたらコメント欄などで教えていただけると助かります。 それでは良いデュアルブート生活を!(笑)

追記

Windows 側から Linux のファイルを扱えるようにする記事を書きました!

自宅で簡単 ~ 家庭用精米機 ~ RICELON(ライスロン)

今日は母に「すごい便利だし、良かったからブログに載せたら?」と言われたものを紹介します。
それは、家庭用精米機です! 全くPC関係ない!(笑)

ですが、この精米機がとても好評です。
その精米機はRICELON(ライスロン)[SM200]になります。

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筆者撮影

特に母が「古米も新米みたいにおいしいから嬉しい!」と喜んでいます! (笑)
実際に使った精米機の良し悪しは以下の通りです。

良いところ

  • コンパクトで場所を取らないので常時キッチンに置いておける
  • 新米の時期でなくても、新米に近い美味しいお米が食べられる
  • リフレッシュ機能で、玄米だけではなく白米もおいしくなる
  • 新鮮なぬかが手に入るので、料理や掃除、美容パック、肥料などになる
  • 無洗米にもできる
  • 細かく玄米から精米の段階を選ぶことができる(20段階)

良くないところ

  • 音がとにかくうるさい。(置き方かもしれないが、コイル鳴きする時もある)
  • コンパクトゆえに2合(0.5 ~ 2合まで)までしか精米できない。(連続稼働はできる)
  • ぬかを取るのが面倒(上手くぬかを取らないとあっちこっち飛び散る)
  • 精米用のはね部分(金属部分)が丸洗いできない(付属のブラシで掃除すればきれいにはなる)

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操作部
操作部はこんな感じです
ぬかがついてますが(笑)

最後に

実際、精米したお米は本当に新米のようにおいしいです。
筆者自身はあまり期待していませんでしたが、本当においしくなるのでお勧めです。
ぜひ、自分へのプレゼント?や家族へのプレゼントにいかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。

ノートPC LL750/F - HDDからSSDへの換装+EaseUS Todo Backup Free 11.5 でのクローン手順

前の記事 dpcblog.hatenablog.com

からの続きで、今度は HDD を SSD に換装していきます。 筆者の LL750/F は windows7 ですが、windows8 や windows10 でも SSD 換装手順は同じです。 ノートPC裏面の取り外しについては、前の記事を参考にしていただけたらなと思います。(ちょっぴり端折ってしまっていますが…)

はじめに

まず付け換えする前に、新品の SSD を用意しなくてはなりませんね。(すでに使用済みの SSD でもできますが、初期化等が面倒だし、寿命の問題もあるのでこの記事では取り上げません。) 新品の SSD だとクローンソフトが初期化も勝手にやってくれます。


必要なのは新品のSSDと、SATA_USB変換ケーブルです。
(内蔵 SSD を外付け SSD に変換するケースをお持ちの方はそちらでも大丈夫なはずです。たぶん…)


SSDは、240GB で以下のSSDにしました。


SandiskSSD も同じぐらいの値段で迷ったのですが、Sandisk 256GB の SSD の TBW(Total Byte Written) が出てこなかったので、こちらにしました。


Crucial の 240GB の SSD は、TBW が 80TB で、1日当たり 43GB の書込を5年間行った場合に相当するらしいです。(Crucial HP より)

ここで TBW とは、SSD の総書込容量のことで、メーカー保証の対象になる書き込み量のことです。

これを超えればすぐに壊れていきなり使えなくなるという類ものではないですが、交換した方が良い目安になります。

SSD の容量は、クローン前の HDD で使用済みの容量が余裕を持って入るサイズをお勧めします。 (例えば、1TB の HDD で 300GB 使用済みであった場合などでは、480GB の SSD にするなど。)


あとは、SATA_USB変換ケーブルが必要になります。

筆者はすでに変換ケーブルを持っていたので、それを使いました。



クローン手順

1. 下準備

まずは SATA_USB 変換ケーブルに新品の SSD を差し込んでください。差し込むとき、結構固いので向きなどに注意してください。 f:id:dpcblog:20190528185833p:plain f:id:dpcblog:20190528190153p:plain

画像のように用意ができたら、 USBに先に差しておかないとクローンソフトが認識しないので、USB ポートに差して早速 SSD にクローン作っていきましょう!!

2. クローンソフトのダウンロード

EaseUS Todo Backup Free 11.5 というフリーソフトを使います。

有料版もありますがクローンだけなら無料版で十分です。 まずはサイトに行ってFree版をダウンロードしましょう。上のリンククリックしていただくとダウンロードサイトに飛びます。(外部リンクです。)

実行ファイル(.exe)を手に入れたら早速ダウンロードしていきましょう!

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無料版でいいので次へをクリックします。


f:id:dpcblog:20190528212645j:plain

利用規約を読んで同意します。


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ダウンロード先を指定します。特にこだわりがなければそのままで。


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筆者は「デスクトップにアイコンを作成する」を選択しました。これはお好みで。 「ユーザーエクスペリエンス向上プログラムに参加」のチェックは外しました。


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これも特にこだわりがなければそのままでOKです。


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「EaseUS Todo Backup Free 11.5を実行する」のチェックを入れたまま、完了ボタンを押します。

3. クローン作成

EaseUS Todo Backup Free 11.5 が立ち上がってきます。以下の画面が出たら、「後で」を押してください。

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以下の画像のクローンを選択しましょう!
システムクローンではないので注意です! f:id:dpcblog:20190528214524p:plain

すると次のような画面が出てきますので、OS の入った HDD を選択して、「次へ」をクリックします。 f:id:dpcblog:20190528215039j:plain

次に、クローンを作る SSD を選択します。SATA_USB 変換ケーブルで接続した新品の SSD の方は、Not initialized, USB となっているのでわかりやすいですね。まだ、「次へ」はクリックしないでください。

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左下の「高度なオプション」をクリックすると小さな画面が出てくるので、SSDに最適化」を選択してOKを押し、「次へ」をクリックです。 ちなみに「セクタバイセクタクローン」は通常 HDD から HDD へクローンするときのオプションなので今回は無視してください。 f:id:dpcblog:20190528215554j:plain

次の画面の「実行」を押せばクローンが始まります。 f:id:dpcblog:20190528215847j:plain

この時、容量の大きな SSD だと未割当の領域が残ることがある??ようですので、そんな時はターゲットディスクの方の領域をドラッグして動かせば割り当てる容量を調整できるようです。筆者のSSDでは特に未割当の領域は発生しませんでした。

後は完了を待ちましょう。筆者の PC では、容量が少ないのもあり20分ほどで終わりました。 容量が大きい方だと小一時間かかるかもしれません。気長に待ちましょう。

SSD へのクローンが途中で失敗した場合、クローンのもとになる HDD の不良セクタが原因かもしれません。そのようなときは、先ほど無視したセクタバイセクタクローンにもチェックを入れて実行するとうまくいくかもしれません。絶対うまくいくと言い切れないですが試す価値はあると思います。

SSD 換装

完了したら、クローンした SSD にはクローン元の HDD と同じ環境が構築されているわけなので換装に移ります。 詳しい裏側の取り外し方については、前の記事を参考にしていただけたらなと思いますが、PCの電源を切って、バッテリーパックを外し、30秒~1分ほど待って放電してから作業を開始しましょう。

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上の画像の中で、HDDは以下の画像の部分ですね。

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これを左側にずらして、取り外します。

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取り外せたら、SSD を HDD と同じように差し込みましょう。

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蓋を戻して、バッテリーパックを戻したら完了です!お疲れさまでした。 あとはちゃんと起動するか確認しましょう~


起動まで確認出来たら本当の意味で完了です。 クローン元の HDD は SSD初期不良等に備えるため、しばらくはそのまま大切に保管しておきましょう。1, 2か月問題なく SSD で動いていれば安心ですね。


読んでいただきありがとうございました。

ノートPC LL750/Fの無線LANカードの交換 - (11ac)対応

読者の皆様、こんにちは。

皆様は、GWはいかがお過ごしだったでしょうか?

筆者は、GWをだらだら過ごしている間に、あっという間に終わってしまい、茫然としています…(笑)

 

今日はGW中に、自宅に眠っていた、
2011年製NECノートパソコン LL750/F (windows7)

kakaku.com


がもったいないので今後も使えるようにした換装などしてカスタムした話を書きます。

もしかしたらどなたかのお役に立てるかもしれませんので。
(故障しても責任はとれませんので、以下自己責任でお願いします >_<)

無線LANカードの交換

まずは、無線LANカードの交換からやっていきたいと思います

 

LL750/F に搭載されている無線LANカードは、802.11 b/g/n 対応のものなので、 2.4GHz 通信しか対応していません。

せっかく家の無線LANが 5GHz で通信できるのに、これではもったいないので、5Ghz対応に変えてしまいたいと思います。

 

PCを開けなくてはならないのでハードルが高く感じるかもしれませんが、このモデルは増設などが比較的簡単にできるモデルなのでそこまで難しくはありません。というか、慣れれば他のどのPCでもどうということはありません。(一部、裏側が外しにくかったり、特殊なねじだったりするノートPCがあるかもしれませんが…)

 

必要なのはねじを回すドライバーと以下の無線LANカードになります。 

LL750/F のLAN端子?は古い規格で、 mini PCI express half という規格の無線LANカードを使う必要があります。最近は M.2 のものが主流のようです。さっき紹介した無線LANカードは mini PCI express half の規格の中では最も新しいもので、これ以降、intelは、mini PCI express half 無線LANカードは作っていない?ようです。
 

ノートPC裏面の取り外し

では、さっそく作業に入りましょう!
まず初めに電気が基盤の余計な場所に流れないようバッテリーパックを外したら、30秒~1分ほど待ってから、作業し始めましょう。
まず、後ろ側のねじをはずして蓋を取ります。
 

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PC裏側の蓋を外した画像
蓋のねじは無くさないようにしてください。
画像ではバッテリーパックも付いたままになっていますが、バッテリーも外した方が安全に作業できます。(筆者は蓋を外してから思い出しました...😥)

 

画像左下がHDD(ハードディスク)で、SSDに換装しようと思ったので筆者は一緒に外しました。SSD換装の話は別の記事に書きたいと思います。

古い無線LANカードの取り外し

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PC内部の無線LANカード

写真の赤で囲っている部分がノートPCにもともと入っている無線LANカードになります。

 

これを次の写真の手順で外してください。

注意点としては、手順3の2本のコードは筆者のPCでは結構固かったので、ちぎれないよう気を付けてください。

爪でひっかければパチンと取れるようになっていました。

また、白と黒の順番を覚えておくようにしてください。

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無線LANカード取り外し手順その1

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無線LANカード取り外し手順その2

取り外すことができたら、新しい無線LANカードと混ざらないように別の場所に置いておくのがおすすめです!

新しい無線LANカードの装着

新しい無線LANカードを取り出しましょう。

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購入した 11ac 対応 無線LANカード

袋から取り出してさっき外した無線LANカードと同じように装着します。

1. 無線LANカードに黒と白のコードを先に差し込みましょう。

2. mini PCI express half スロットには、カチッと音がするまで差し込んでください。

3. 最後に、ねじを止めて終了です。

 

 

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ねじを止める前
画像のようにねじ穴の位置を確認し、しっかりとスロットに差さっている確認してからねじを止めてください。
(スロット装着は地味に固いので…)

最後に

これで無線LANカードの交換は終わりになります。

実際にやってみると結構簡単です。

あとはLANケーブルで、ルーターとPCを接続し、PCを起動すれば自動的にネットからドライバーを拾ってきてくれるはずです。(たぶん...)

なので、蓋を閉めてバッテリーを戻し、LANケーブルを差した後、windowsを起動しましょう!!

 

これで、ばっちり!5GHz通信できる~ ♪ はずでしたが、筆者のPCでは(なぜか?)ネットワークアダプターのドライバーを拾ってきてくれませんでした。

 

ですので、同じようにドライバーを拾ってくれなかった方で解決方がわからない方は以下をご覧ください。

ご自身でできる方は読み飛ばしてください。

 

あとがき

蓋を閉めて終わりになりますが、せっかく蓋を外したので、エアダスターでCPUファンも掃除しておくとよいと思います。

この時、ファン側から排出する外側に向かって吹き付けるとホコリも内側に入らないのでオススメです。

 

 

以上で、無線LANカードの交換の記事は終わりになります。

お疲れさまでした。

 

ブログを初心者なので、この記事を書き上げるのに結構時間がかかってしまいました…
皆さんにちゃんと伝わっているか不安ですが、次の記事は、SSDの換装について書きたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

 

UNIXコマンドの使い方その2 - mkdir, rmdir

 前回の記事からの続きとなります。

dpcblog.hatenablog.com

UNIXコマンドで、ディレクトリを作ったり削除したりしていきましょう。

mkdir コマンド

mkdir コマンドは、ディレクトリを作成するときに使うコマンドになります。

mkdir ディレクトリ名

とすることで入力した名前のディレクトリをカレントディレクトリの真下に作ることができます。

ここで、練習として、ホームディレクトリの下に「TEST」ディレクトリを作ってみましょう。まず、現在のディレクトリからホームディレクトリに移動しましょう。

cd ~

 でホームディレクトリに移動することができます。次に、

mkdir TEST

と入力します。 最後に確認のため、

ls

とコマンドを打ってみてください。これで「TEST」ディレクトリができていることがわかると思います。

rmdir コマンド

rmdir コマンドはディレクトリを消去するときに使用するコマンドになります。
このときには消去するディレクトリの中は空である必要があり、ファイルなどが入っている場合は消去することができません。

先ほどの作った「TEST」ディレクトリを削除してみたいと思います。

rmdir TEST

とコマンドを打つと「TEST」ディレクトリは空のため、削除することができます。ls コマンドで確認してみて下さい。

 

 

 

発展

ここで、少し発展的?な操作をしてみたいと思います。ここから、いろんなコマンドやディレクトリが出てきてややこしいかもしれませんが、頑張りましょう。

mkdir コマンドでは、ディレクトリを一括で作ることもできます。どういうことかというと、オプション "-p"を用いて、

mkdir -p ./TEST/TEST2

と入力してみてください。このあと、ls コマンドを打つと、「TEST」ディレクトリがもう一度できたと思います。次に、

cd ./TEST

と入力すると「TEST」ディレクトリに移動することができます。移動後、ls コマンドを打つと、「TEST2」ディレクトリもできていることが確認できると思います。

このことから、削除して存在しなくなった「TEST」ディレクトリをもう一度新しく作り直し、その下に「TEST2」ディレクトリを一気に作れたということになります。

ちなみに、念のため、説明すると、

./TEST/TEST2 は、
.(カレントディレクトリ) / (の下の) TEST (ディレクトリ) / (の下の) TEST2 (ディレクトリ)
という意味です。

このように階層的なディレクトリをオプションを用いることで一気に作成できます。

次に「TEST」ディレクトリを削除してみましょう。いま、cd コマンドで「TEST」ディレクトリ上にいるので、ホームディレクトリに戻りましょう。

cd ~

で戻ることができましたね?

そこから「TEST」ディレクトリを削除しようとしてみましょう。

rmdir TEST

 と入力してみてください。おそらく、削除できなかったものと思います。これは「TEST」ディレクトリの中身が空ではなく、「TEST2」ディレクトリが存在していたからです。では、どうやって削除するのか?ということですが、これは、別の rm コマンドというコマンドを使います。ディレクトリを削除する際にはオプション -r を用いて、

rm -r TEST

とすることで「TEST2」ディレクトリごと、「TEST」ディレクトリを削除することができます。ls コマンドで確認してみてください。

rm コマンドでは、普通のファイルを削除するときには -r は必要ありません。試しに、普通のテキストファイルを削除してみましょう。

ここでは、詳しく触れませんが、中身がないファイルを作りたいときは、

touch ファイル名

とすることで、ファイルを作ることができます。そこで、

touch test.txt

として、"test.txt"という名前のテキストファイルを作りましょう。ちなみにテキストファイルとは、簡単に言えば文章だけのファイルのことです。今作ったテキストファイルには何も書かれていませんが、一応ファイルはできたと思います。これを削除するのは、

rm test.txt

とすることで削除できます。このとき、-r が付いていても削除できます。-r のオプションはディレクト削除対象に含めるという意味になります。

 

ここで演習問題をやってみてください。

1. ホームディレクトリに"E1"ディレクトリを作る。

2. "E1"ディレクトリにカレントディレクトリを変更する。

3. "E1"ディレクトリに"E2"ディレクトリと、"E2"ディレクトリの下に"E3"ディレクトリを一気に作る。

4. "E3"ディレクトリにカレントディレクトリを変更。(相対パスを用いて1回で)

5. カレントディレクトリをホームディレクトリに移す。

6. "E1"ディレクトリ、"E2"ディレクトリ、"E3"ディレクトリを一気に削除する。

1. mkdir E1

2. cd ./E1

3. mkdir -p ./E2/E3

4. cd ./E2/E3

5. cd ~

6. rm -r E1

 

 

今回はここまで。

UNIXコマンドの使い方その1 - ls, cd, pwd

4月に入って大学、会社などで初めてUNIXコマンドを使う方も多いのではないでしょうか? UNIXコマンドはいろんな種類がある上に、ファイル管理などをCUIベース(文字のみ)で行うのは何をやっているか分からなくなることが多いのではないかと思います。

初ブログ記事として、そんな困ったUNIXコマンドの使い方について、少しずつですが、なるべく分かりやすく説明していきたいと思います。

ls コマンド

まず、ls コマンドについて説明します。

ls コマンドはディレクトリ(フォルダ)中のファイルのリストを表示するコマンドになります。

ディレクトリを明示的に指定しない場合には,カレントディレクトリ(現在の作業ディレクトリ)についてファイルのリストを表示するようになっています。

下の表のようなコマンドオプションが存在します。

オプション 意味
-a 隠しファイルを含む全ファイルの表示
-l ファイルの日付など詳細な情報を含む、long formatでの表示
-R ディレクトリ内の全てファイル及びサブディレクトリのファイルの表示
-F ディレクトリと実行ファイルとを区別して表示

 

コマンドオプションは表のものが代表的なもので、他にも存在します。

その他のコマンドを知りたいときは、

ls --help

と打てばコマンドオプションの一覧と説明が表示されるので忘れてしまったときや、その他のオプションを知りたいときに便利です。

ちなみに、この"--help"オプションは他のUNIXコマンドでも使えます。

 

 

 

cd コマンド

次に cd コマンドについて説明します。cd コマンドは、change directory の略で、作業を行うディレクトリを変更するコマンドになります。

cd の後ろにディレクトリ名を指定することで移動することができます。

ディレクトリを指定する際に用いられる表記については以下のようになります。

記法 意味
~ ユーザーのホームディレクトリを表す
./ 現在のディレクトリを表す
../ 一つ上の階層を表す "/" は省略することもできる
- 1つ前に操作していたディレクト

 

cd ~ または cd のみでホームディレクトリに移動することができます。

例題として、ホームディレクトリで作業中に、
ホームディレクトリの下の「TEST」ディレクトリに移動したい場合であれば、

cd ./TEST/

とすることで移動することができます。

pwd コマンド

pwd コマンドを使うことにより、現在のカレントディレクトリの絶対パスを表示することができます。

ファイルやディレクトリを指定するパスには、絶対パス相対パスがあります。

絶対パスは、大元となるルートディレクトリからの位置で表すものです。

相対パスは、カレントディレクトリなどの基準となるディレクトリからの位置を示します。

普段は相対パスを使う方が多いと思いますが、一発で移動したい場合や、どのディレクトリからでも移動したいなどという場合に絶対パスを使います。

 

次の記事では、ディレクトリを作ったり(mkdir)、削除したり(rmdir)を説明し、ディレクトリやファイルを操作する練習も行いたいと思います。